松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で、松本演じる徳川家康の娘・亀姫役を演じている當真あみ。昨年、TBS系金曜ドラマ『妻、小学生になる。』でドラマデビューし、話題作に続々と出演している當真が、初挑戦となった大河ドラマの現場や、松本ら共演者との撮影裏話を語ってくれた。

  • 『どうする家康』で亀姫役を演じている當真あみ

『どうする家康』は、『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの脚本家・古沢良太氏が新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名武将・徳川家康の生涯を描く物語。6月4日放送の第21回「長篠を救え!」では、引き続き長篠の戦いが描かれていく。

大河ドラマ初出演が決まった時は、とても驚いたという當真。

「大河ドラマといえば、いろんな作品で活躍されている俳優さんたちが出ているというイメージがあったので、私がまさかこうやって出演させていただけるとは思っていませんでした。でも、うれしかったです」

実際に現場に入って「これまで大河ドラマのような大掛かりなセットで撮影をしたことがなかったので、たくさんの俳優さんが1つの現場に集まっていてすごく圧倒され、ちょっと現場の空気に飲み込まれそうになりました」と明かすも、「スタッフさんから(セットや小道具について)『こういう植物も全部、本物だよ』と教えていただいたり、知らないことも多くて、すべてが楽しかったです」と笑顔を見せた。

演じる亀姫については「まだすごく幼くて、お母さんの元を離れることができないというか、しっかりと大人になっていないところがかわいいなと思いました。でも、シーンが進んでいくにつれて、亀ちゃんも大人になっていくのかなと」と、変化や成長も捉えている。

そんな亀姫との共通点を尋ねると「亀ちゃんの天真爛漫さや明るさは、自分にはないかな」と違いを明かす。

「亀ちゃんはすごくかわいくて、少しだけ幼さもあって、世間知らずではないのですが、まだ何も知らないピュアな女の子なので、そういうかわいらしさに憧れます」

■松本潤や有村架純をリスペクト 岡田准一との共演も語る

初共演となった主演の松本については「役に対してとてもストイックな方で、自分のシーンを撮ったあとは、すぐモニターの前へ行ってしっかり確認されている姿がすごいなと思いました」とリスペクトする。

母親の瀬名役を演じる有村架純については「有村さんとはほとんどのシーンが一緒でしたが、休憩の合間には『今、緊張してる?』とか『のど渇いてない?』とか、すごく細かいところを気遣ってくださいます。本当に優しい方でした」と感謝する。

さらに「有村さんも松本さんと同じく、ご自身の表情などを何回も確認されていました。そういう風に自分の役に対して一番いい状態を追求できるような女優さんはすごくいいなと思いましたし、私も自分の役をもっと考えて、しっかりと役を作っていきたいとも思いました」と共演者から多くのものを学び取ったようだ。

岡田准一演じる織田信長の印象については「亀姫からしたら、家族以外の外から来た知らない人に会ったことがなかったと思うので、とても怖かったんじゃないかなとも思います。また、岡田さんとお芝居をした時は、すごく圧を感じました。目の前に行って、ぐっとこちらに視線を向けられただけでもドキッとしましたし、迫力がありました」と告白。

家康と信長の前で、亀姫があることを伝えるという見せ場も描かれるが、「かなり緊張感にあふれたシーンでした」と振り返る。

「亀ちゃんのセリフ量も割とあって、すごく重要なシーンだったので、ここは絶対に間違えたらいけないと思い、プレッシャーがありました。一度ちょっとセリフを間違えてしまい、そのプレッシャーがさらに2倍になったんです。すごく緊張しましたが、目の前にいた岡田さんが『全然大丈夫だよ。今の感じ、良かったから大丈夫。もう1回できる』と言葉をかけてくださいました。そのおかげでなんとか気持ちをリセットできました」