ランボルギーニがハイパフォーマンスEV「レヴエルト」(Revuelto)を日本で公開した。ランボ伝統のV型12気筒エンジンを積んでいるが、車載のバッテリーに外部から充電しておけば電気の力でも走行が可能なプラグインハイブリッド車(PHEV)、つまり“でんきタイプ”のスーパーカーだ。

  • ランボルギーニ「レヴエルト」

    あ! でんきタイプのスーパーカー「レヴエルト」が日本上陸だ!

静かに走れるスーパーカー?

レヴエルトは6.5Lの自然吸気V12エンジンに3基のモーターを組み合わせるPHEVだ。システム最高出力は1,015HP、最高速度は350km/h、0-100km/h加速は2.5秒と性能は圧倒的。これこそ、史上最速のランボルギーニだ。

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    「レヴエルト」はフロントに2基、リアに1基のモーターを積む電動4WD。リアモーターはV12エンジン搭載のランボルギーニ車で初採用となる「デュアルクラッチトランスミッション」と一体化されている。「カウンタック」以来、トランスミッショントンネルがあったところにリチウムイオンバッテリーを積む「革新的な」レイアウトが特徴とのこと

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  • ランボルギーニでデザインを統括するミィティア・ボルケルトさんによれば、デザインは「スペースシップ」(宇宙船)から着想を得ているそう。400色のボディカラーや豊富なオプションで細かくパーソナライズすることも可能だという。でんきタイプなので黄色と黒の2トーンにしたいところだ

PHEVなので当たり前かもしれないが、レヴエルトのドライビングモードには「電動走行モード」が入っている。発表会では「フル電動ステルスモード」という言葉で紹介されていたが、これを選べばおそらく、レブエルトは無音かほぼ無音で走ってくれるスーパーカーになるはず。高級住宅街に住むオーナーにとっては嬉しい機能なのではないだろうか。バッテリーの電力が切れたとしてもV12エンジンを使って充電する走行モードが選べるそうなので、自宅に近づく前にバッテリーを確認しておけば、遅い時間でも静かに帰宅できる。

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  • 「レヴエルト」の発表会場となった「有明アリーナ」(東京都江東区)にはV12を積む歴代のランボ車が集結

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    「レヴエルト」はV12搭載の先輩ランボ車からDNAを受け継いでいる。例えばドアは「カウンタック」が初めて採用した「シザードア」だ

日本販売分は数年分が売り切れ?

バッテリーやモーターを積まなければならないので、クルマを電動化すれば重くなるのは仕方がないが、ランボルギーニとしてはレヴエルトの軽量化にも手を尽くしたらしい。カーボンファイバーおよび軽量素材を広範囲にわたり使用した結果、電化しているにもかかわらずレヴエルトはランボ史上最高のパワーウェイトレシオ1.75kg/HPを達成しているそうだ。

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  • 後ろから見るとV12エンジンが露出している!

  • ランボルギーニ「レヴエルト」
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  • 「電気のスーパーカーってどうなの?」という声も当然ながらあるとは思うが、ランボルギーニでレヴエルトのプロダクトラインディレクターを務めるマッテオ・オルテンツィさんは「ハイブリッド化しても妥協せず、最高のパフォーマンスを目指しました」と話していた

“でんきタイプ”は冒険のパートナーにぴったり。「キミにきめた!」とレヴエルトの購入を即決したい人もいらっしゃると思うのだが、このクルマ、すでにかなりの人気を集めている様子。日本への割り当て台数の数年分に相当するオーダーがすでに入っているとのことだ。納車は2024年から始まるらしい。