JR北海道は6日、鹿・熊による列車運行への影響件数について発表した。とくに線路内へ侵入した鹿と列車が衝突した件数について、昨年度は2,881件にのぼり、過去最大だった2021年度を大幅に上回ったという。
鹿との衝突件数は、2020年度にそれまでの1,700~1,800件台から大幅に増えて2,413件となり、2021年度はさらに200件以上増え、2,632件となった。2022年度は前年度と比べて250件近く上回り、2,900件に迫る勢いで、3年連続で大幅に増加している。
線区別で見ても、最多の件数となった宗谷本線(484件)や花咲線(425件)をはじめ、ほとんどの線区で増加傾向に。とくに石北本線で大きく増加しており、前年度と比べて128件増え、373件となった。
熊との衝突件数も、2020年度に前年度の23件から56件へと跳ね上がり、2021年度も68件に増えた。2022年度は前年度より5件減って63件だったが、依然として高止まり傾向といえる状況にある。