JR北海道は17日、輸送密度200人以上2,000人未満の8線区における調査・実証事業について発表した。具体例のひとつに「公共交通全体の利用拡大にむけたバスとの連携」を挙げ、オホーツク管内の石北本線沿線を対象とした取組みも実施する。

  • 札幌~網走間の特急「オホーツク」。今年3月からキハ283系により運行されている

オホーツク管内では、JR線を利用して来訪した人を対象に、二次交通となる管内バスのフリーパスを購入しやすくなる取組みを7~8月に実施予定。都市間移動の利便性向上もめざし、オホーツク管内の石北本線沿線住民を対象に、札幌まで「片道JR、片道バス」でも利用しやすくなる取組みも7~8月に実施予定としている。

その他、札幌圏で発売している「一日散歩きっぷ」の利用により、日高本線などの沿線のバスにも乗車可能になる取組みを7~9月に実施予定。花咲線で高校・病院直通バスの実証運行も予定しており、落石~根室間にて高校・病院直通バスを2024年3月まで運行(予定)する。公共交通の利便性を再認識し、利用促進を図るべく、鉄道・バスの運行時刻をひと目で確認できる時刻表を各線区で制作。6月以降に掲出・配布を予定している。