結成16年以上の漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』で初代王者に輝いたお笑いコンビのギャロップが20日、東京・台場のフジテレビで生放送終了後に優勝会見に臨み、喜びを語った。

  • ギャロップの林健(左)と毛利大亮

優勝のスピーチでマイクを持ち忘れた毛利大亮は「ごめんなさい、こんなのに慣れてないのが『THE SECOND』ですね」と謙そん。仕切り直して、「全然まだ実感ないですね。ふわ~っとしてる感じで、どれくらいで(実感が)わいてくるのかが楽しみです」といい、林健は「この瞬間をちょっと笑ってしまいそうな。えっ、ギャロップですよ? 大丈夫ですか? 本当にこういう経験がないので…。本当に(カメラの)シャッター切ってます? みたいな気持ちです」と、心境を吐露した。

生放送で優勝が決まり、舞台上で共に戦った漫才師たちから祝福を受けたが、林は「最後の15~20秒ぐらいで東野さんに振っていただいたんですけど、本当に熱くなって頭が真っ白になってしまってるんで、普通のことを結構大声で言ってしまったんですけど、(アンバサダーの)松本(人志)さんからは『あそこ、後ろ向かないと』と言われました」と、本番中に散々イジられたハゲネタで反応できなかったことを反省。「本当にもうおっしゃる通りで、『何をしてるんだ俺は』『もう浮かれてるじゃないか』って自分を戒めました。同じような機会はもうないかもしれないですけど、胸に刻んでこれからの芸人生活やっていきたいなと思います」と気を引き締めた。

一方の毛利は「僕はスピードワゴンの小沢(一敬)さんに、始まる前に喫煙所で『このメンバーでツアーしたいですね』『優勝者が軸になってやってほしいよな』と話をしてたんで、最後に小沢さんから『な、お前だな』って言われました。『ちょっと考えます』って言いました」とのこと。林は「そんなギスギスした賞レースじゃないんで、何かしら生まれてるような気がします」と、戦友として結束のようなものができていることを明かした。

『M-1グランプリ』への参加資格を失った漫才師たちの“セカンドチャンス”として、今回初開催となった同大会。世間的に知られていない漫才師からテレビで人気の売れっ子まで133組がエントリーした。

ギャロップは、2月の東京・大阪選考会、3月の「開幕戦ノックアウトステージ32→16」、4月の「ノックアウトステージ16→8」を経て、「グランプリファイナル」では、一回戦でテンダラー、準決勝で囲碁将棋、決勝でマシンガンズに勝利とトーナメントを3回勝ち抜き見事優勝。賞金1,000万円と“初代王者”の称号を勝ち取った。

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