総合車両製作所は、既存の牽引車の置換えと車両輸送時の脱炭素化を図るため、リチウムイオンバッテリーを採用した新型牽引車「ECOMO」2両を導入したと発表した。

  • 新型牽引車「ECOMO」の水色系(1号機)と黄色系(2号機)

同社の横浜事業所(横浜市金沢区)で新造された車両の多くは、京急線神武寺駅付近にあるJR貨物との受渡し地点まで牽引車で輸送し、出荷している。牽引車はこれまでディーゼル車または電車を用いてきたが、いずれも経年約50年に達しているため、最新鋭の牽引車(北陸重機工業製)を開発・導入することとなった。

新型牽引車は「ECOMO」(Ecological-Mobilityの略)と命名。脱炭素化をめざし、電気自動車と同様に大容量のリチウムイオンバッテリーを動力源としており、電気運転によってエンジンの排気煙や騒音の解消を図る。

  • デザイン図

環境にやさしい車両であることを表現すべく、2両とも車体を明るい色合いに。1号機は澄んだ青空をイメージした水色系、2号機は春の芽吹きをイメージした黄色系の塗装色とした。