京急電鉄は10日、割引制度を10月1日から見直し、ICカード乗車券利用時の小児普通旅客運賃を全区間均一で75円(大人初乗り運賃の半額)にすると発表した。
小児IC運賃の均一制導入は、子育て世代の家計負担を軽減し、鉄道で外出しやすくすることを目的としている。例として、大人2人・こども2人の4人家族がICカード乗車券で品川~三崎口間を往復した場合、現行だと4人合わせて往復5,656円の出費となるが、改定後は往復3,260円となり、4割超の値下げとなる。
その他、精神障害者保健福祉手帳(1級)を持つ人が介護者と一緒に京急線を利用する場合の割引制度を新たに導入。本人・介護者それぞれを5割引とする。
一方、「空港連絡特殊割引」は廃止する。羽田空港から都営地下鉄線・京成線へ乗り入れる列車を利用する人の負担軽減のために適用していたもので、大人で50円または80円を割引していた。京急電鉄は廃止の理由として、新型コロナウイルス感染症の影響による行動変容や、2019年10月に空港線加算運賃を170円から50円に引き下げたことを挙げている。