京浜急行電鉄は13日、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行ったと発表した。2023年10月の実施を予定しており、改定率10.8%・増収率10.1%の申請内容に。1995年以来、約28年ぶり(消費税率変更によるものを除く)の申請になるという。

  • 京急電鉄が鉄道旅客運賃の変更認可申請を行ったと発表

同社は安全・安心の最優先という経営理念の下、強靭なインフラ構築と快適で便利な輸送サービス実現に注力してきた。しかし新型コロナウイルス感染症の流行と、その後の新しい生活様式の浸透にともない、利用者が大幅に減少。今後もコロナ禍前の水準への回復は難しいと想定している。

このような厳しい経営環境において、安全・安心の継続に必要不可欠な既存設備の維持管理、さらなる安全性向上、ホームドア等の整備を進めていくため、不足する費用の一部について利用者に負担をお願いするものとして、運賃改定を行うこととなった。

  • 京急電鉄による鉄道旅客運賃改定のおもな申請内容

おもな申請内容として、初乗り運賃について1円単位は現行の136円から150円に、10円単位は現行の140円から150円に改定。普通運賃と通勤定期に関して、新たな需要創出と沿線活性化をめざし、41km以上は値下げを行うという。通学定期は家計負担に配慮し、運賃を据置きとしている。