京成電鉄、新京成電鉄、北総鉄道は、4月22日にデジタル方式の列車無線へ完全移行したと発表した。相互直通各社局の車両を含め、京成線・北総線・新京成線を走行する全車両でデジタル方式の列車無線へ移行が完了したことにより、異常時対応等のさらなる迅速化を図ることができる。

  • 京成電鉄、新京成電鉄、北総鉄道の3社がデジタル方式の列車無線へ完全移行

列車無線は、運行を管理する運輸指令と乗務員の間で情報伝達を行うほか、事故・災害発生時等に異常を知らせる信号を発報し、周囲の列車を停止させる役割を持つ保安設備。京成電鉄と北総鉄道は、これまで線路の脇に電線(誘導線)を設置し、誘導線と車両上に設置されたアンテナとの間で通信を行う誘導無線式のアナログ無線を使用。新京成電鉄は無線基地局のアンテナから車両上に設置したアンテナと通信する空間波無線式アナログ無線を使用していた。

デジタル無線も空間波無線式と同様、無線基地局のアンテナから車両上に設置したアンテナと通信する方式だが、デジタル化することで、より高品質な通話と文字情報での情報伝達が可能になる。