洞窟を思わせる凸凹した造形、青いボタニカル柄の壁面アート、その効果をショーアップするライティング…エレベーターに乗った先にはいったい何かあるのでしょうか。

スウェーデンの地下鉄、かっこよすぎる。

  • (Twitter こくれん夫婦の休暇 より引用)

「世界一長い地下の美術館」とも呼ばれるスェーデンのストックホルムの地下鉄。全110km、100の地下鉄駅のうち、90駅にアートが施されています。ここストックホルム地下鉄中央駅は地下鉄アート発祥の駅で、スウェーデンの国旗カラーでもあるブルーを基調にした蔦の葉のようなアートが印象的です。しばしば植物をモーチーフにしたマティスの絵を彷彿させるところがあります。フォロワーたちもこの青い洞窟に魅了されてしまったようで…。

「こ…これは素敵すぎます」「天井までくる模様の迫力とブルーが美しいです」「こんなファンタジーゲームの世界みたいなところがあるんですね」「なぜだろう。天国への階段のように感じる(笑)」「地下鉄と思わなかった。すごいですね」「テーマパークの入場ゲートみたい,美し」「北欧の色使いは落ち着きます」「陸なのに何故か海を感じる」などなど。投稿者であるこくれん夫婦の休暇さんにお話を伺いました。

■投稿者に聞く

……このストックホルム地下鉄中央駅を訪れたのはいつ、どんな状況でしたか。

今年の2月頃に夫婦で訪れました。外では雪が降り寒い時期だったので街の散策はそこそこに地下鉄巡りをしようとなったのがきっかけです。

……この駅を初めて見た時の印象は?

どこか近未来的でワクワクするような空間でした。ストックホルムの地下鉄アートは1950年代に始まり、こちらのストックホルム地下鉄中央駅(T-Centralen)の作品は1975年に芸術家のパー・オロフ・ウルトヴェット氏によって手掛けられたそうです。

……ストックホルム中央駅で他にもアートだなぁと思った場所や箇所は?

40年以上前の作品を現代で鑑賞し、さらに未来的な魅力を感じさせてもらい大変心を動かされました。こちらのエスカレーターの他にも、乗り場までの道のり、プラットフォームの岩壁や床、そしてこのエスカレーターを上った先などでも作品を鑑賞することができます。日常の中に芸術を織り交ぜている雰囲気がとてもお洒落だなと感じました。

……スウェーデンまたはストックホルムという土地の魅力は?

3路線110駅のうち90駅以上が「駅全体を作品にする」というコンセプトで、「世界一長い美術館」と呼ばれるストックホルムの地下鉄はもちろん大変魅力的です。ストックホルムは水の都とも呼ばれていて、美しい運河に囲まれた街並みや、魔女の宅急便のモデルになったとされている中世の雰囲気が残る旧市街地などもとても惹かれるものがあります。

▼スウェーデンの地下鉄、かっこよすぎる。