25日・26日に2夜連続で放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『キッチン革命』の記者会見が17日、東京六本木・テレビ朝日本社で行われ、第1夜に出演する葵わかな、林遣都、渡部篤郎、第2夜に出演する伊藤沙莉、北村一輝、そして薬師丸ひろ子が登壇。林が妻役の葵の演技を絶賛した。

  • 林遣都

戦前から戦後にかけての激動期に“食に関わる革命”を起こして日本を変えた2人の女性を描く今作。第1夜は、あらゆる家庭で豊かな食生活が営めるよう、現代でいうレシピ=“料理カード”を作った女性医師・香美綾子(葵わかな)の奮闘と、先輩医師・昇一(林遣都)との愛の物語。第2夜は戦後復興の荒波の中、暗く寒々しかった台所に光り輝くステンレスのダイニングキッチンを導入した日本初の女性建築家・浜崎マホ(伊藤沙莉)とバディ・本郷義彦(成田凌)の改革をエネルギッシュに描く。薬師丸ひろ子が壮年期の綾子に扮するほか、杉本哲太、石田ひかり、伊東四朗、筒井真理子、美村里江、渡部篤郎、中村アン、戸塚純貴、佐藤寛太、毎熊克哉、板尾創路、寺島進、北村一輝と豪華出演者が脇を固めている。

薬師丸は、長い年月を演じた葵と林の夫婦ぶりに「実際はお若いのに、年を取っていくほど哀愁を感じさせるような素晴らしい夫婦を作り上げていらして、映像を見て涙しました」と感動したようで、葵から綾子役をバトンタッチしたことについては「急に老けすぎちゃったなと反省しています(笑)」と冗談交じりにコメント。薬師丸から称賛された葵は「林さんが演じた昇一さんとも、先輩後輩でありながら夫婦になっていくという変化を丁寧に積み重ねていくほど、素敵な関係に見えていくと思って、1シーン1シーン妥協せず作っていったのでそう言っていただけてうれしい」と喜んだ。

林は葵の演技について「ただひたすらわかなちゃんに感謝している」と伝え、「出会い、結ばれ、そして別れまで、心を込めて気持ちをぶつけてきてくださって、僕はひたすらそれに感化されたり心が動いたりという役だったので。わかなちゃんは僕より年齢が結構下ですが、若い人であんなに着物が似合う方はなかなかいないと思いましたし、夫婦になってからは、貫禄があって、僕に向けるまなざしが長年連れ添った奥さんのような居心地の良さで、そこに浸りながらやらせていただきました。すごい女優さんだなと」と語った。

綾子と昇一は胚芽米の研究に挑戦するが、台本に合わせて、ダメだと判定する胚芽米は実際に美味しくならないように作られていたようで、それだけに「完璧な胚芽米が完成したとき、本当に美味しかったので、びっくりしました」と葵。林もその美味しさに驚き、「監修の先生にお願いして、胚芽米を持ち帰らせていただきました。炊き方が難しいみたいで、詳しいレシピもいただいて、今家で土鍋で炊くことに熱中しています」と家でも挑戦を続けていることを明かした。