JR東日本盛岡支社、JR東日本スタートアップ、電脳交通、奥津軽観光は2日、現在実施している蟹田駅周辺から龍飛崎周辺を対象エリアとするデマンド型乗合タクシー「わんタク」の実証実験に関して、4月以降は営業時間を拡大した上で、定時定路線タイプの「わんタク定時便」を設定し、実証実験を継続すると発表した。運休が続いているJR津軽線(蟹田~三厩間)の振替乗車も継続していく。

  • 2023年4月以降、「わんタク」の実証実験はサービス内容を拡大(JR東日本青森支店提供)

4月以降の実証実験では、デマンド型乗合タクシー「わんタク」の営業時間を従来の10~16時から前後1時間拡大した9~17時とし、新たに定時定路線タイプの「わんタク定時便」を設定。実証実験を4月以降も継続し、2024年3月31日までの1年間実施する。

新たに設定される定時定路線タイプ「わんタク定時便」は、奥津軽いまべつ駅に到着する新幹線や、蟹田駅に到着する在来線から乗り換えやすい時間帯に、津軽線蟹田駅以北の各駅と観光名所の龍飛埼灯台・大平山元遺跡に停車するルートで、時刻に沿って1日3往復運行する。

デマンド型乗合タクシー「わんタク」と定時定路線タイプ「わんタク定時便」は、利用日1週間前から電話またはウェブにより予約が可能。いずれも予約した乗車位置でタクシーを待つことになる。運賃は、降車の際に現金や「Suica」などのICカードまたはクレジットカード等で支払う。なお、「わんタク定時便」は、予約した人が指定した乗降場所のほか、時刻表記載の各駅・乗降場所に必ず停車するので予約なしでも利用できるが、定員に限りがあるため、事前の予約を推奨している。

なお、津軽線の蟹田~三厩間が運休となっている期間、同区間の各駅間で「わんタク」「わんタク定時便」による振替乗車が利用できる。振替乗車の場合、降車の際に「わんタク」乗務員に手持ちのきっぷや定期券を見せ、無人駅から乗車した場合やきっぷを持っていない人は運転手に申し出る必要がある。