――「君と僕の絆」は「君と僕の絆 feat.KIKI」として浅倉さんの卒業ソングに。

浅倉:まさかシングルの1曲になるとは思ってもいなかったですし、卒業ソングとしてタイトルにも名前を入れていただいてびっくりしています。作詞作曲が今までもたくさんつばきファクトリーに楽曲提供してくださった中島卓偉さんで、つばきファクトリーの成長を卓偉さんも見てくださっていたからこその歌詞の意味もあるのかなと。サビの「ひとりじゃないよ 振り向けばいつでも 近くにあるさ僕らの絆」は、結成当初の私たちでは表現できなかった歌詞だと思いますし、私自身も今だからこそ素直にそう感じて歌えるなと思います。

――活動を重ねて絆が深まったとリアルに実感されているのですね。

浅倉:そうですね。グループで活動していると、もちろん楽しいときもいいときもあれば、つらいな、苦しいなと思うときもありますが、その経験も含めていろんな感情を知ることができてよかったなと思います。一人ひとりの魅力や個性にいつも背中を押され、みんなが頑張っているから頑張ろうという気持ちにもなれる大切な存在で、そんなことを思いながら歌ったり表現しているので、その思いが皆さんにも届いたらいいなと思います。

――MVも浅倉さんの卒業を表現されていて、グループの歴史も感じられる内容に。

浅倉:ストーリー仕立てになっていて、最初のシーンは加入してきた4人の表情なので新生つばきを感じつつも、同期ごとに撮影していて、私や新沼希空ちゃんは結成当初からいるので、ずっと一緒にやってきたという安心感もあるし、私たち頑張ってきたよねという思いにもなりました。一人ひとりとハグをするシーンもありますが、それぞれの個性が出まくっていて、「私、本当に卒業するんだ」という実感にもつながって一気に寂しくなりました。

――寂しさも感じつつ、笑顔で撮影されたのですね。

浅倉:笑顔でしたね。今は前向きな気持ちになっていますし、ただ寂しいという卒業ではないので、みんなに背中を押してもらって、いい笑顔が自然と出てきたのかなと思います。

新沼:MV撮影のときに、樹々ちゃんが卒業するんだという実感がやっと湧いてきました。MV撮影はいつも緊張しますが、同期ごとに撮ったので緊張よりも安心感のある撮影に。樹々ちゃんや私は最初から活動してきて、ここまで来られたのはみんなのおかげだなという気持ちも強く感じましたし、完成したMVを見たときエモいなと思いました。

河西:ストーリー仕立てではありますが素の表情で撮影していて、みんなでスライドショーを見るシーンも初期の時代からの歴史を感じるようなMVになっていて、温かいグループに加入できたことが改めてうれしいなと感じました。浅倉さんが卒業してしまうという実感も湧いて、完成したMVを見たときはうるっときてしまう感覚になりました。