ハロー! プロジェクトに所属するアイドルグループ・つばきファクトリーが、メジャーデビュー6周年記念日となる2月22日に10枚目のシングルとなる「間違いじゃない 泣いたりしない/スキップ・スキップ・スキップ/君と僕の絆 feat.KIKI」をリリース。グループ結成当時からのオリジナルメンバーで、4月2日にグループおよびハロプロを卒業する浅倉樹々にとっては最後のシングルとなる。このたび、浅倉、同じくオリジナルメンバーでサブリーダーを務める新沼希空、2021年に加入した河西結心に、同作の魅力やグループの今後などについて話を聞いた。

  • つばきファクトリーの河西結心、浅倉樹々、新沼希空(左から) 撮影:加藤千雅

それぞれ異なるテイストの3曲で構成されたニューシングル。「間違いじゃない 泣いたりしない」はクールな英語詞がポイントで、英語パートは小学2年生まで上海で過ごしていた帰国子女・福田真琳が務めている。「スキップ・スキップ・スキップ」は乙女心を歌った楽曲で、キュートでさわやかなポップス。「君と僕の絆 feat.KIKI」は、昨夏開催された野外ライブで披露された「君と僕の絆」を浅倉の卒業ソングにリニューアルしたもので、ミュージックビデオ(MV)ではメンバーが1人ずつ浅倉と顔を寄せ合うシーンも収められている。

――シングルの魅力をそれぞれどのように感じているか教えてください。

新沼:いろんなジャンルの楽曲を歌えるというのがつばきファクトリーの良さの一つだと思っていて、今回は「間違いじゃない 泣いたりしない」という洋楽っぽい新しいテイストの楽曲、シングルでは珍しいポップな「スキップ・スキップ・スキップ」、卒業する樹々ちゃんにフィーチャーした「君と僕の絆 feat.KIKI」と、シングルの中でもいろんなジャンルを楽しんでいただける作品になっています。前作の「アドレナリン・ダメ」という曲で、「こんな楽曲も歌えるんだ!」と知ってもらえたと思いますが、前作よりももっと成長した私たちを感じてもらえる3曲になっていると思います。

浅倉:私、浅倉樹々にとってはラストのシングルではありますが、今の12人のかっこよさやかわいさなど魅力がたっぷり詰まったシングルになっています。今の勢いを止めないようにみんなで力を合わせてレコーディングやダンス、MV撮影に臨んだので、自信を持って「聴いてください!」という気持ちでいっぱいですし、これを機にたくさんの方に知ってもらえるようなシングルになったらいいなと思っています。

河西:つばきファクトリーはオールマイティーだなと思っているのですが、3曲とも三者三様の魅力があって、それぞれの良さを皆さんに知っていただけたらいいなと思っています。かっこいい曲が好きな方もかわいい曲が好きな方も、いろんな方に刺さるシングルになっていると思うので、幅広い方に楽しんでもらえたらうれしいです。

――今回のシングルでご自身にとって挑戦だったことは?

新沼:私は、英語の歌詞がたくさんある「間違いじゃない 泣いたりしない」が挑戦でした。ハロー! プロジェクトは全員1曲まるまるレコーディングして、そこから歌割りが決まっていくので、英語の部分もレコーディングしました。初めてのことだったので普段あまり聴かない洋楽を聴いてたくさん勉強し、すごくいい機会になりました。この曲は、失恋してから成長していく曲ですが、自分にとっては過去の自分よりも今の自分のことが好きになれるきっかけになった曲で、また一つ成長できたかなと感じています。

――また英語使う楽曲をリリースすることになっても、今回の経験が生かされそうですね。

新沼:そうですね。英語が得意なメンバーもいますが、次こそは1行ぐらいはもらえるように頑張りたいです!

浅倉:3曲とも全く違ったジャンルの曲で、主人公の女の子もそれぞれ異なるので、表現という面ですごく苦戦し、レコーディングではどんな声色やトーンで歌ったらいいのか悩みました。後輩4人が入ったことで元からいた8人の歌の見せ方も幅が広がり、みんなが歌を磨いてきているのがわかっていたので、私もどんな自分で挑んだらいいのだろうとすごく考えました。でも、「間違いじゃない 泣いたりしない」は自分だけでは決められなくて、ディレクターさんと話し合いながらどう歌っていくか決めました。

――表現において特に苦労したところを教えてください。

浅倉:「間違いじゃない 泣いたりしない」は失恋した女性がテーマの曲ですが、失恋をした経験もないので、どこまでリアルに表現できるのかなというのはすごく苦戦しました。最近は難しい楽曲をいただく機会が増えて、どんどん成長できているつばきファクトリーを見てもらえると思いますし、表現力も鍛えられているなと感じます。

――河西さんはいかがでしょうか?

河西:私も「間違いじゃない 泣いたりしない」の歌い方にはすごく苦戦しました。すごく大人っぽい歌なので、私は今19歳ですが、その年齢よりも少し上の年齢を想像してレコーディングし、初めてハモりにも挑戦しましたし、英語の歌詞にも挑戦しました。そして、「スキップ・スキップ・スキップ」はまた全然違って、ポップでかわいらしい曲だったので、「間違いじゃない 泣いたりしない」とは違う見せ方にするため歌い方はすごく工夫しました。

――浅倉さんが12人体制になってからの変化を話してくださいましたが、新沼さんも変化を感じていますか?

新沼:4人が入ってくれたことは本当に大きくて、8人で長い時間活動してきたからこそ、いい意味でも悪い意味でも慣れて落ち着いていた部分があり、フレッシュな4人が刺激として加わってくれて、もともと持っていた闘争心に改めて気づかせてもらいました。4人は歌が上手ですし、人数が増えてレコーディングではより一層頑張ろうという気持ちになり、作品も素敵なものになっていると思います。

――先輩たちのコメントを聞いて、河西さんいかがですか?

河西:私たち4人は、まだまだ先輩に追いつけていないと思うところがたくさんありますが、新しい風が吹いたと言ってくださるのはすごくうれしいですし、もっともっと新しい風を吹かせていけたらいいなと思います!