JR東日本は24日、山形新幹線の新型車両E8系を報道関係者らに公開した。担当者への質疑応答の中で、E8系の編成数に関して、当初発表された17編成(計119両)から2編成減らし、15編成を新造することが明らかにされた。

  • 山形新幹線の新型車両E8系。報道公開が2月24日に行われた

同社は2020年3月、山形新幹線に新型車両E8系を投入すると発表。E8系(7両編成)を17編成、計119両を新造し、「2026年春までに17編成落成の予定です」としていた。しかし昨年、E8系の編成数を計画時より2編成減らし、15編成(計105両)にすると報道された。

2月24日に行われたE8系の報道公開で、JR東日本鉄道事業本部の白石仁史氏(モビリティ・サービス部門 車両技術センター ユニットリーダー)はE8系の編成数に関する質問に答え、当初計画された17編成から変更し、「つくるのは15編成ということにしています」とコメント。「コロナ禍でご利用が減ったこともあり、我々が最大限お客様にサービスを提供できる編成数ということで、2編成減らした15編成としております」と理由を述べた。

  • 新型車両E8系の車内

車両製作の時期に変更はなく、2026年春までに15編成を新造する予定。山形新幹線「つばさ」の現行車両(E3系1000番代・2000番代)も15編成が活躍中とのことで、これと同数のE8系を順次投入し、既存車両を置き換えていくことになる。なお、報道公開されたE8系は、2024年春の営業運転開始に向け、今月末から約1年間、車両性能の確認等を目的とした試運転を行う予定となっている。