JR北海道は17日、留萌本線石狩沼田~留萌間の鉄道事業廃止(廃止日は2023年4月1日の予定)に伴うバス転換後の新しい交通体系について、概要を発表した。

  • 留萌本線石狩沼田~留萌間廃止後の新しい交通体系(提供 : JR北海道)

留萌本線石狩沼田~留萌間の鉄道事業廃止後、沿線自治体や関係者により、旭川市・深川市と留萌市を結ぶ広域的・幹線的な既存路線バス(留萌旭川線)を基軸に、利用ニーズに合った交通手段をきめ細かく設定し、持続可能な地域交通を確保するという。

JR北海道では、鉄道事業廃止後の新しい交通体系や沿線自治体のまちづくりに対し、同社の経営体力において可能な限り支援することで、沿線地域の持続可能な交通体系の構築に努めるとしている。

石狩沼田~留萌間がバス転換された後、新しい交通体系の概要として、旭川市・深川市と留萌市を結ぶ広域的・幹線的な既存路線バス(留萌旭川線)を活用するとともに、沼田町営バスの新規ルート追加・増便により、恵比島・真布地区の通学手段を確保することを挙げている。

加えて、沼田町内の乗合タクシー時間拡大および留萌旭川線との接続により、沼田町・留萌市間の円滑な移動手段を確保。留萌市と深川市を結ぶ早朝・夜間の乗合タクシーを新設(夜間の乗合タクシーは実証実験)し、通学手段の確保と留萌・札幌・旭川での夜間滞在時間拡大を図る。留萌管内と旭川市を高規格道路経由で結ぶ速達バス(沿岸特急あさひかわ号)を新設する実証実験も行い、広域の通院・買い物などの利便性向上を図るという。

なお、深川~石狩沼田間の鉄道ダイヤについては、通学利用に極力影響がないように、朝の時間帯の深川行、午後の石狩沼田行は現行の時刻と同様になるよう設定する。