大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は、2025年の大阪・関西万博に向けたキャッシュレス・チケットレス改札の取組みの一環で、現在行っている顔認証改札機の実証実験に加え、QRコードを活用したデジタルチケットサービスとVisaタッチ決済の実証実験を2024年度に順次開始すると発表した。

  • 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)が2025年の大阪・関西万博に向けた取組みを実施(写真は中央線の新型車両400系。2022年12月の報道公開にて撮影)

QRコードを活用したデジタルチケットサービスは、スマートフォン用アプリ「e METRO」内で購入し、アプリ画面に表示されたQRコードで改札を通過できる方式に。1日乗車券や観光施設入場券と乗車券のセット販売などを予定し、開発を進めているという。

Visaのタッチ決済は世界で幅広く普及している決済手段で、すでに世界615以上の公共交通機関で導入されている。三井住友カードの公共交通向けソリューションを活用し、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の全線・全駅で実証実験を行う計画としており、Visa以外のブランドにも対応する予定となっている。

2019年から一部の駅で実証実験を行っている顔認証改札は、2024年度末までに「ウォークスルー型顔認証改札機」を全駅へ導入する予定。これらの取組みにより、万博開催時に交通系ICカード、QRコードを活用したデジタルチケット、Visaのタッチ決済、顔認証改札機をそろえることで、国内外の来訪者の多様なニーズに対応したいとしている。