JR西日本は30日、岡山・備後エリアに導入する新型車両(直流近郊形電車227系)の愛称名を「Urara」(うらら)に決定したと発表した。2023年度以降、岡山・備後エリアの山陽本線などに導入する予定となっている。

  • 岡山・備後エリアに導入される新型車両の外観イメージ

新型車両の導入に際し、利用者や沿線の人々がより親しみを持ってもらえるように、Twitterを活用した車両愛称名の募集を2022年5~6月に実施。「岡山・備後エリアの豊かで穏やかなイメージ、新型車両のイメージ」という内容で愛称名を募集し、約1,200件の応募の中から「Urara」(うらら)に決定した。決定した愛称名は車体に掲出するという。

岡山・備後エリアに導入される227系のデザインコンセプトは「豊穏の彩」(ほうおんのいろどり)。「豊穏」は「豊饒」「穏和」からの造語で、岡山・備後エリアの豊かで穏やかな気候・風土を表現している。沿線を象徴する豊穏のピンク(岡山の桃 / 福山のバラ / 尾道の桜)をシンボルカラーに、太陽の恵みや穏やかさを暖色のグラデーションで表現している。

  • 岡山・備後エリアに導入される新型車両の車内イメージ

  • 「Urara」(うらら)のロゴイメージ

車両のおもな特徴として、衝撃吸収構造や先頭車間転落防止ホロ、戸挟み検知装置、EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)といった安全装置・設備の導入による高い安全性、バリアフリートイレや車いす・ベビーカー利用者用スペースなど、すべての利用者が快適に使える車内空間の提供、出入口付近のスペース拡大、車内ドア上部の情報表示装置による2カ国語での行先案内等による利便性向上などを挙げている。