JR西日本は14日、特急「やくも」の伯備線運転開始50周年を記念し、今年3月に登場した国鉄色(クリーム色・赤色)のリバイバル「やくも」に続くリバイバル企画第2弾として、381系を活用した新たな取組みを実施すると発表した。

  • 国鉄色のリバイバル「やくも」へのJNRマーク取付けイメージ

第2弾の取組みでは、国鉄色リバイバル「やくも」にJNRマークを取り付けるほか、ヘッドマークデザインの追加と公開、「スーパーやくも」塗装のリバイバルなど実施。「やくも」デザインスペシャル記念乗車印も用意する。

国鉄色リバイバル「やくも」編成へのJNRマークの取付けは2023年3月16日から開始予定。国鉄時代、車両の外装に表示していた国鉄(JNR)のマークを新たに取り付け、より当時に近い姿の車両を楽しめるようになる。対象列車は国鉄色リバイバル「やくも」編成で運転される特急「やくも8・9・24・25号」となる。

  • 追加するヘッドマークデザインのイメージ

国鉄色リバイバル「やくも」編成では、これまでJR西日本管内の381系で使用してきたおもなヘッドマークデザインを前面のヘッドマーク表示幕に追加。「マリンやくも」「くろしお」「スーパーくろしお」「マリンくろしお」「しらはま」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「まほろば」「シュプール」「はんわライナー」「やまとじライナー」のヘッドマークが採用される。

車両所の見学ツアー等のイベント限定で、懐かしのヘッドマークデザインの幕回し公開を実施。現時点で2023年の1月19日と2月16日に実施される「後藤総合車両所出雲支所等見学ツアー」(読売旅行主催)で公開を予定している。その他のイベント等でも公開が計画されている。

  • 「スーパーやくも」塗装イメージ

特急「やくも」で使用している381系のうち、1編成で「スーパーやくも」塗装のリバイバルを実施。1994年12月から2006年3月まで運転していた「スーパーやくも」の紫色を基調としたカラーリングに変更する。塗装だけでなく、車内放送の際に電子音タイプの「鉄道唱歌」のチャイムが流れ、普段とは違った「やくも」での旅を楽しめるという。

「スーパーやくも」塗装のリバイバル編成は2023年2月17日から4両編成で運転開始。2月20日から他の塗装の中間車両を2両追加した6両編成、3月16日から「スーパーやくも」塗装の中間車両を2両追加した6両編成で運転予定となっている。対象列車は特急「やくも4・5・20・21号」を予定している(対象列車が変更となる場合がある)。

  • デザインスペシャル記念乗車印デザインイメージ

「西日本懐鉄料金券(やくも)」連動企画として、「やくも」デザインスペシャル記念乗車印を用意。これまで登場した381系「やくも」のイラストや、「やくも」のヘッドマークデザインが入った特別な記念乗車印となる。特急「やくも」が停車するおもな駅で使用済みの乗車券類の持ち帰りを希望した場合に、乗車券類の券面に押印してもらえる。使用期間は2022年12月20日から2023年3月31日まで。使用駅は岡山駅、倉敷駅、米子駅、松江駅、出雲市駅。駅によりデザインが異なっている。