――飯沼さんは『アトムの童』で日曜劇場に初出演されましたが、日曜劇場に出演した感想をお聞かせください。

飯沼:『この初恋はフィクションです』と『パパムス』は学園モノだったので同世代の方が多く、現場も学校みたいに楽しく盛り上がっていましたが、『アトムの童』は大先輩の方が多くて現場の雰囲気も違いましたし、初めてセットで撮影したので、それにも感動しました。そして、一つ一つ本当に丁寧に撮っている印象があって、スタッフさんの数も多く、だから日曜劇場は面白いんだろうなと、現場で感じました。

――共演者の方から刺激を受けことや学びはありましたか?

飯沼:山崎賢人(崎=たつさき)さんと松下洸平さんの掛け合いのシーンときに、セリフについて監督と細かく話し合いをされていて、やっぱり妥協せずに思ったことは言ったほうがいいという学びがありました。また、岡部大さんは裏でもセリフを練習されていて、私がセリフを練習していると次のセリフを言ってくださり、優しい方だなと思ったのと同時に、やはり私も真面目でありたいなと勉強になりました。

――3作品に出演して女優業への思いはどう変わっていますか?

飯沼:だんだん楽しくなってきています。最初はわからないことだらけでどうしようと迷っていましたが、3作出演させていただいて、その中で正解はないのかなと感じました。最初のドラマは正解を探してしまっていたような気がして、でも他の現場でいろんな共演者の方を見ていると、人それぞれ現場の居方やお芝居の仕方、台本の覚え方、お芝居に対する思いも違って、正解はないんだなと。自分なりの形は定まっていないので模索中です。

――幸澤さんは『差出人は、誰ですか?』に出演して女優業への思いに変化はありましたか?

幸澤:想像していた以上に朝が早かったりと大変なこともありましたが、想像していた以上に楽しくてやりがいがありました。

――想像以上に楽しくてやりがいあると感じる瞬間を教えてください。

幸澤:やりがいは、周りの方から「面白い」といった声をもらったときに感じます。楽しさは、お芝居しているときにすごく感じます。経験を積まれている先輩俳優さんとの掛け合いシーンが一番楽しくて、学ぶことがたくさんありました。

――先輩俳優との共演で特に印象に残っていることや学んだことを教えてください。

幸澤:三浦りょう太(りょう=けものへんに寮のうかんむりなし)さんのアドリブ力がすごいなと思いました。身振り手振りも大きくて、言うことも面白くて。また、お芝居がわからなくて悩んでいたときに三浦さんに相談したら「きっと自分が納得することのない職業だから、たくさん考えたらいいよ」と言ってくださって、その言葉にすごく救われました。

――『差出人は、誰ですか?』で学園モノに出演されましたが、次にどんな作品に出てみたいですか?

幸澤:学園モノでしたがミステリーという雰囲気だったので、ザ・青春みたいな学園ドラマに挑戦してみたいですし、ホラーがすごく好きなのでホラー系や、刑事モノにも挑戦してみたいです。

――飯沼さんと幸澤さんが共演するとしたら、どんな作品に出たいですか?

飯沼:ホラーは苦手なので絶対嫌です(笑)。同級生もいけますよね? 学園モノで共演したいです。

幸澤:やりたいです! 想像するだけでテンション上がります。