女優の長澤まさみが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(毎週月曜22:00~)第3・4話で放送された「八頭尾山連続殺人事件」特集VTR第1弾のフルバージョンが25日(10:00)より順次TVerで独占配信される。

  • 長澤まさみ (C)カンテレ

ドラマオリジナルの今作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが10代の女性連続殺害事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那の元恋人で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演している。

この特集VTRは、「フライデーボンボン」のヘアメイク・大山さくら(三浦透子)から依頼を受けた恵那と拓朗が、「八頭尾山連続殺人事件」で逮捕され、死刑判決を受けた松本死刑囚(片岡正二郎)の冤罪疑惑を晴らすべく制作したもの。当時の捜査関係者や被害女子生徒の姉のインタビュー取材のほか、2人が事件現場などで独自取材を敢行し、捜査の不可解な点を中心に編集した。映像を見た番組チーフプロデューサーの村井(岡部たかし)は「やればいいんじゃない?」と放送を後押ししたが、最終的には制作局長判断でお蔵入りに。しかし心を決めた恵那は、番組の放送直前に「エナーズアイ」のVTR差し替えを番組スタッフに自ら依頼し、奇襲作戦で放送を敢行した。

劇中では3~4分ほどオンエアされたが、実際のVTRは約8分。オンエアでは未公開だった映像にはどんな内容が描かれているのか。そこに事件を紐解くヒントが隠されている可能性もある。

28日(22:10~※通常より10分遅れのスタート)放送の第6話では、逮捕の決め手となった「松本死刑囚を見た」という目撃証言が嘘だったと分かったことから、再審は現実味を帯び恵那は再び奮い立つ。さらに拓朗がつかんだこの事実は、かつて報道局に在籍していた村井(岡部)の魂にも火をつけ、事が事だけに報道部に任せるべきだという恵那や名越(近藤公園)の言葉をよそに、村井は『フライデーボンボン』で大々的に報じると宣言する。オンエア後、日本の司法を揺るがす新事実に世間の反応はすさまじく、あらゆるメディアが動き出し、情報提供者である西澤の元妻・吉村由美子も不安を隠せない。さらに、恵那たちの考えがいかに甘かったかを思い知らされる取り返しのつかない事態が起きてしまう。

社内では緊急幹部会が行われ、この大事な局面に、恵那が局の看板番組である『ニュース8』に“事件を追っていた記者”として出演することが決まる。本来なら古巣への凱旋出演を喜ぶところだが、恵那の中には、斎藤が副総理大臣の大門(山路和弘)とつながっていると知ったときからある疑念が。その不安を払拭するべく恵那は出番を待つばかりだが……。