――今年はノブさんが8月から9月にかけて40日間休養されましたが、休養したからこそ気づけたことや感じたことがありましたら教えてください。

ノブ:こんなに休んだことは初めてでしたが、あまり休みすぎるとダメだなと思いました。その前は少し休めたらいいなという思いがありましたが、いざ休むと5日くらいで飽きてくる。そこから働きたいという気持ちが強くなって、早く復帰したいと思っていたので、生粋の大漫才師なんやろうなと(笑)

――大漫才師になりつつあるわけですね!

ノブ:そうですね。あと、テレビから復帰して、その3日後くらいに大阪の「LIVE STAND」で舞台復帰したんですけど、めちゃくちゃうれしかったです。大喜利ライブがめちゃめちゃ楽しくて、結局俺らはお客さんの前でやるものの方がうれしいんだなと。お客さんの前で笑い声を聞いてやらないとダメだなと本当に思いました。

――大切なことを改めて実感され、その後、仕事との向き合い方など変化はありましたか?

ノブ:この前もNGKで3ステージお客さんの前でやりましたが、めちゃめちゃ楽しかったです。テレビもやらせてもらっていますが、お客さんの前でやることを大切にしたいなと改めて思いました。

――ノブさんの休養期間中、大悟さんは1人で頑張られていましたが、テレビ番組で「しんどくなってきた」と吐露されたことも。試練の40日間になりましたか?

大悟:そうですね。いろんな人が出演してくれましたが、全部が特番みたいな感じで。そう考えたら、ノブが柱やったんやなって。その柱の周りを走り回っていたんがワシ。走り回る柱がないから走り方がわからなくなりました。

ノブ:ダサッ! なんなんそれ(笑)

大悟:ノブという柱(笑)。軸があったほうがやりやすいと感じました。

ノブ:そういわれるとプレッシャーですね。休養中、見ていましたけど、東野(幸治)さんとか麒麟の川島(明)さんとか、大柱の周りを走っていましたよ。それ見て、頑張らないとなと思いました。

――自分が本当の柱だぞと。

ノブ:柱論で言うと(笑)。柱の自覚は持ってなかったですけど、持たないとなと思いました。

――大悟さんも、ノブさん復帰後、2人でテレビや舞台に立てたときは相当喜びが?

大悟:そうですね。

――ノブさん同様、お客さんの前にした舞台の楽しさが一番なのでしょうか。

大悟:いろいろやらせてもらっていますが、一番自由度が高いのは漫才。スベったら2人の責任というだけなので、センターマイクという柱の周りを2人で自由に走り回れる。

ノブ:ダサいなあ(笑)。何か柱系の……『鬼滅の刃』でも読み出したんか!?

大悟:笑い柱(笑)

ノブ:なんやそれ!

――ノブさんが笑い柱だとすると、大悟さんは?(笑)

大悟:猪かな。伊之大(笑)

ノブ:『鬼滅』の影響を受けすぎちゃっているようで、心配です(笑)

――ノブさんの休養期間を経て、お二人の関係に何か変化はありましたか?

ノブ:大悟はぶっきらぼうで、プライベートのことも一切しゃべらないですけど、復帰した初日、40日ぶりに会ったときに、俺の楽屋に来て「大丈夫やった?」って。俺も「ああ大丈夫。ごめんな」みたいな。お互い照れながら顔を真っ赤にしてしゃべっていたときに、心配もするんやって思いました。照れくさかったです。

――ノブさんも大悟さんの存在の大きさを感じましたか?

ノブ:それはそうですね。

――大悟さんは、関係性の変化を感じることは?

大悟:ずっと一緒なので、変わらないですかね。いまだに15歳のときのノブにも見えるというか、変わってないなと。

――友達のときの感覚もいまだにあると。

大悟:どこかにあるんでしょうね。