――ネタ作りについて伺いたいのですが、台本は書かず、大悟さんが思いついたことをしゃべって、ノブさんがツッコんで、それをまとめていくというのは昔からですか?

ノブ:そうです。台本を書いたのは1本目だけだと思います。19歳、20歳くらいのときにライブに出ることになってネタを作ることになって。ノートに俺が「どうもノブです」って書いて、大悟が「大悟です」って書いて、俺が「いや~大阪やな」って書いて、みたいなことをやった覚えがあります。でもなんか違う感じがして、そこからはフリートークで作っています。

――フリートークで作ったほうが面白いものが生まれるなと?

ノブ:そうですね。(大悟が台本を)書いて渡されてやったことが1回もないので、そうなったらもっといいのかもしれないですけど、フリートークで作っていくのが楽しいからいいのかなって。

――大悟さんは、書いて渡してみようと考えたことはありますか?

大悟:ないですけど、今ノブに言われて、書いて渡したほうが面白くなる可能性もあるかもしれないなと。やったことないから。でも、漫才がきっちりする反面、遊びの部分がなくなるかもしれないので、今のやり方が一番合っているのかなと思います。

――事前にある程度決めるけど、本番で遊べる部分も残しつつという感じでしょうか。

ノブ:そうですね。7、8割くらいのところで、これ以上固めても楽しくなくなりそうだなって。千鳥の中で「とりあえずやってみてやな」という謎の言葉があるんです(笑)。とりあえずやってみて、調整していき、劇場やテレビに持っていっています。

――本番も「やってみてやな」のところを残していますか?

大悟:今回はそういうことはないようにするつもりですが、「あそこのボケは、なんか言うわ」と言ったことは何回もあります。

ノブ:お互い信頼しているのというのもあると思うし、俺らは3、4時間以上ネタ作りで考えてもいいのが出ないんです。集中力が欠けてきて、飲みに行きたくなるし。そこで大悟が毎回「まあ、なんか考えて言うわ」って。そのまま本番を迎えたこともあります。

――決め決めではなく、そのゆるい感じが楽しいのでしょうか?

大悟:できてないだけですけど、(本番で)最初のツッコミを聞けるし、ノブもワシがなんて言うんだろうと思っているやろうし、その楽しみはあるかもしれません。

――でも今回の「大漫才」は事前にすべて固めるつもりだと。

大悟:今のところは。これを前日に言えているかどうかわかりません(笑)