ブロードウェイ・ミュージカル『バイ・バイ・バーディー』の公開ゲネプロが18日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて行われ、長野博、霧矢大夢、松下優也、寺西拓人が取材に応じた。

  • 左から松下優也、長野博、霧矢大夢、寺西拓人

    左から松下優也、長野博、霧矢大夢、寺西拓人

同作はエルヴィス・プレスリーの徴兵エピソードからヒントを得て作られたミュージカル。音楽会社マネジメントのアルバート(長野)は、クライアントのスーパーロックスター・バーディー(松下)が、召集令状を受けたことから、入隊前最後の楽曲を売り出すべく、“バーディーのラストキスプレゼント“という目玉企画の実現に奔走する。ほか日高麻鈴(※高ははしごだか)、内海啓貴、敷村珠夕、田中利花、樹里咲穂、今井清隆らが出演する。

「無事に初日を迎えられるのが本当に嬉しい」という長野は、共演者について「霧矢さんは大阪の方なのでそのまんまのノリが出ていてギャップがすごい。松下くんは何か秘めてそうな感じがする。たんたんとしっかりとこなして、自分の中で作り上げてくるイメージ。寺西くんは僕の差し入れのお団子を気に入ってくれた。あんこが苦手なのにあんこをすすめちゃって申し訳なかった」と次々と共演者の印象を表す。寺西は「1番おいしいあんこでした!」と感謝し、長野は改めて寺西について「自分の引き出しを毎回どんどん出していて、すごい面白いなと思って見てました」と語った。

霧矢は「長野さんはあたたかいオーラを常にまとってらっしゃる感じで、すごく安心するんです。大信頼というか、ゆったりとあたたかな空気に包まれながらいさせてもらってます」と述べ、松下は長野と対峙することについて「僕の世代から言うと小さい頃から見てた方なので、その方と芝居といえどマネージャーとして関係性があるのは変な感じはして」と心境を吐露。「芝居としてはつっこんでいかないといけないところもあるので、穏やかな優しい雰囲気に負けたらあかんなと思って。でも未だに顔を見合わせて芝居するときにちょっと変な気持ちになる時があります」と明かした。

さらに松下が寺西について「めちゃくちゃいいやつです。まともな人やなと思いました。踊ると出てくるよね。かっこいいのが」と褒めると、寺西は「俺の中のジャニーズが暴れ出しちゃう」と照れ笑い。寺西は長野について「大先輩なので緊張してたんですけど、この雰囲気のまま稽古場でもいてくださって、主演の方の雰囲気が稽古場や作品の雰囲気になったりするので、平和な方だなという印象です。個人的にはジャニーズ入る前、『テレビでV6を見てた時の推しメンは長野さんでした』というのをお伝えした」と振り返り、長野は「聞きました。『サービストークじゃない?』って質問しましたけど」と周囲を笑わせ、寺西は「本当です!」と慌てていた。

作中の展開にちなみ、「周りの人に呆れられてもやめられないもの」について聞かれると、長野からは「趣味というかもう人生というか、食に関しては追い求めていて」とさすがの発言が飛び出す。一方で「熱意を全部ぶつけると、周りが引いてくのはわかります。ぶつけないように相手の空気を見ながら3割くらい出そうかな、5割くらい出そうかなと考えながら……めんどくせえなって思われてしまうかもしれないし」と苦笑。また今回はスターを支える社長の役ということで、「僕は(事務所に)入って30年以上になって、ジャニーさんに育てていただいてそれを見ていたのですが、その社長とはまったく違う感じですね」と役作りについて語った。

神奈川公演はKAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて10月18日〜30日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて11月5日〜7日、東京ファイナル公演はパルテノン多摩大ホールにて11月10日。

  • その場で『バイ・バイ・バーディー』ポーズを相談する松下優也、長野博、霧矢大夢、寺西拓人

公開ゲネプロ画像 ※ネタバレあり