坂本昌行、長野博、井ノ原快彦からなる3人組ユニット、“トニセン”こと20th Centuryが10月17日に新曲「水曜日」を配信リリース。ミュージックビデオ(MV)で久々のダンスに挑み、ジャケット写真では80年代の王道アイドルに扮した3人にインタビューし、本作にまつわるエピソードや音楽への思い、ライブ活動への意欲を聞いた。

  • “トニセン”こと20th Centuryの井ノ原快彦、坂本昌行、長野博(左から)

第3弾配信シングルとなる「水曜日」は、トニセンが出演する「ニベアメン アクティブエイジシリーズ」のCMソングで、ロックバンド・ミツメが楽曲を提供。繰り返されるギターのリフとリズムに絡み合うように歌うメロディが心地よいサウンドに、1週間の真ん中である「水曜日」のちょっとした気怠さと、 それを乗り越えて週の後半に向かって改めて進んでいこうという歌詞を乗せた、トニセンらしい優しいメッセージソングだ。

――ミツメさんとのタッグはどのような経緯で決まったのでしょうか。

井ノ原:それぞれ気になっているアーティストさんを出し合っている中で、ミツメさんいいよねという話に。できるだけ若い人たちとやりたいというのは3人の中にもあって、曲に関してだけではなくてスタッフワークも、20代・30代の人とやる機会が増えました。

坂本:逆に昔聴いていたものが今新しいという風潮もあるし、僕らにとって馴染みのある楽曲が若い方のフィルターを通すとこういう形になるのだと。頑張らない楽しさが聴いていて落ち着ける、そういう楽曲なのではないかなと思います。

井ノ原:長野くんの歌い出しで始まるのがいいんだよ、ね!

長野:ねって(笑)

坂本:そうねって言っていいと思うよ!

井ノ原:柔らかいところから入ってくれるから。

――歌詞の好きなフレーズを教えてください。

井ノ原:僕は「どんな月曜日だったの」と問いかけている感じが好きかな。月曜日は憂鬱だという人が多いと思うので、そこを乗り越えてやっと水曜日まで来たけどまだ半分じゃないかって思うから、木曜日からも楽しめるような曲がほしいというオファーをしたら、まさに「水曜日」という曲に。MVも水曜日だけ踊るというテーマで。ここが頂点すぎると下がってしまうので、できるだけなだらかな上がりすぎない音楽で、月曜日からちゃんと聞いてあげるというのが寄り添っている感じでいいなと思いました。

坂本:僕は一番最後ですね。「二度と同じ日はない 今日」ってなかなか言えない言葉。当たり前だけど、今日という日は、嫌なことでも楽しいことでも貴重なんだなと。それをさらっと最後に持ってくるのが素敵だなと思いました。また明日も頑張れそうだなって。

井ノ原:重みがありますね。長野さんは?

長野:「水曜日」というタイトルがいいなと。個人的なことですが、実家が自営業で水曜日が定休日なので、水曜日は僕の中で特別だったんです。どこか出かけるかもしれないとか。生まれたときからそうだったから、水曜日というワードがしっくりきます。

――MVでは久々のダンスを披露されています。シュールでクセになる振り付けが印象的ですが、このダンスはどのように生まれたのでしょうか。

井ノ原:CRE8BOY(クリエイトボーイ)さんに振り付けしてもらったのですが、せっかく久々に踊るんだったらインパクトあったほうがいいよね、ということでああいう風に。水曜日だけ踊る人たちということで、踊りはけっこう厳しかったです。

長野:シンプルで簡単に見えるかもしれないですけど、実はキレだったり微妙な角度が細かかったので、グッと集中してやった感じでした。

坂本:角度や目線を正確にやってくださいって、そう言われたのは少年隊のバック以来だったので、新鮮でした。

井ノ原:懐かしいね! 確かに(笑)

坂本:振りとしてはキャッチーでしたが、けっこう真剣にやっていました。

――3人で“水曜日ポーズ”をする場面も。

井ノ原:現場のみんなゲラゲラ笑って、監督にも調子に乗せられてやった感じで、楽しかったです(笑)