
(左から)パーソナリティの小山薫堂、駒田早代さん、宇賀なつみ
◆レッチリの三味線アレンジ動画が国内外で話題
今回は、三味線奏者の駒田早代さんをスタジオに迎え、三味線との出会いや海外での反響、そして音楽に込める思いについて話をお聞きしました。
駒田さんは1999年三重県津市生まれ。7歳で津軽三味線を始め、15歳で「津軽三味線日本一決定戦」でジュニア級を制覇。東京藝術大学卒業後は、津軽三味線と長唄三味線を自在に操る“二刀流”の奏者として活躍しています。さらに、Instagramに投稿した洋楽のカバー動画が海外でも注目を集め、フォロワーは約88万人を突破。伝統音楽とポップカルチャーを横断する、次世代の三味線奏者として知られています。
三味線を始めたきっかけは、母親のひと言だったそうです。幼い頃、母がテレビで見た志村けんさんの津軽三味線演奏が強く印象に残っていたことから、何か習い事をはじめたいと思った7歳のときに「津軽三味線はどう?」と勧められたといいます。「地元は三重県で、津軽三味線の本場が青森県ということもあり、周りでやっている人がいないなかで始めました」と振り返ります。
もともとは兄姉の影響でピアノも習っていたという駒田さん。しかし、楽譜が読めないという問題に直面します。一方で、数字で指のポジションを示す三味線の譜面は自然と理解でき、「五線譜じゃない三味線の譜面はすごくスッと読めた」といいます。
現在は、洋楽のギターリフを三味線でカバーした動画も大きな話題になりました。なかでレッド・ホット・チリペッパーズの楽曲カバーを投稿した際には、ベーシストのフリー本人から「これぞロックだ」とコメントが届いたそうです。これをきっかけに海外からの注目度が一気に高まり、「アメリカの方も見てくださるようになりました」と説明します。
また、海外公演を重ねるなかで、日本と海外との反応の違いも実感しているといいます。「日本よりも海外の方のほうが興味を持ってくれている」と感じる場面も多いそうで、駒田さんは「反応が全然違う」と率直な思いを明かしました。
番組では、駒田さんが「津軽じょんがら節」の生演奏も披露。力強く響く音色に、スタジオは圧倒。駒田さん自身、演奏する際には「誰に届けたいか」を常に意識していると明かします。「その先の方の表情や情景を思い浮かべながら常に演奏しています」と語り、「今回はリスナーのみなさまに『三味線ってかっこいい!』と思ってもらえるように」と気持ちを込めて演奏したと話しました。
スタジオで生演奏中の駒田早代さん
◆三味線ならではの強みは「力強さ」
駒田さんがこれまで世界各地で演奏してきたなかでも、特に印象深い場所として挙げたのがペルーです。現地ではスタンディングオベーションが起こり、大きな反響があったといいます。さらに、スペイン語を独学で学び、現地のフォークソングを歌った経験にも触れ、「言葉のつながりにすごく深いものを感じた」と回想。「日本人が三味線でスペイン語を頑張って歌おうとしていることに感動してくださった」と話し、その経験が「現地の人たちの言語を学ぼう」という思いにつながったといいます。
また、三味線ならではの魅力については、「打楽器的な要素がある弦楽器」という独特の特徴を挙げました。バチで皮を叩きながら演奏する津軽三味線ならではの力強さがあり、「弦でスッと鳴らすものではないところが魅力」と、その奥深さを語りました。
番組テーマである“手紙”にちなんだエピソードでは、小学生時代にもらった忘れられない1通について明かしました。地元のショッピングモールで演奏していた頃、いつも聴きに来ていた男性から手紙を受け取ったといいます。その男性は青森県出身で、手紙には「津軽三味線の音色を三重県で聴けるとは思わなかった。小学生が必死に弾く姿に涙が止まらなかった」とつづられていました。「初めてお客さまからいただいた手紙だったので、すごく思い出に残っています」と、駒田さんは振り返りました。
最後に駒田さんは、「今、想いを伝えたい方」として、最初に三味線を教えてくれた師匠・南橋先生に宛てた手紙を朗読しました。
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY'S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/post/
番組公式X:@sundayspost1