俳優のオダギリジョーが、山崎賢人主演のTBS系日曜劇場『アトムの童』(10月スタート、毎週日曜21:00~)に出演することが16日、発表された。一部週刊誌で性加害疑惑が報じられた香川照之の代役として、主人公の前に立ちはだかるIT企業社長を演じる。

オダギリジョー

本作は、ゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者・安積那由他が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く物語で、脚本家・神森万里江による完全オリジナルストーリー。

オダギリが演じるのは、那由他と敵対する大手IT企業であるインターネット検索サービス「SAGAS(サガス)」の社長・興津晃彦役。

大学時代に起業し、日本最大のIT企業へと成長させた剛腕実業家で、その彼が近年力を注いでいるのがオンラインゲーム事業。その先にいったい何を目論んでいるのか。既存のゲーム会社から「ゲーム業界の黒船」と恐れられているSAGAS。一方の那由他は、かつて「ジョン・ドゥ」の名前で活動し、素性を明かさないことから「ゲーム業界のバンクシー」と称されていた。那由他にとって興津は因縁の相手でもある。そんな両者の対決は本作の大きな見どころだ。

オダギリが日曜劇場に出演するのは、2014年放送の『S-最後の警官-』以来、約8年ぶり。2006年に公開された西川美和監督の映画『ゆれる』で、香川と兄弟役を演じたオダギリが、TBSからのオファーに対し「香川さんへの恩返しのつもりで、お引き受けします」と出演を決めた。すでに決まっている他のスケジュールを縫って撮影に臨む。

また、オダギリは主演の山崎のデビュー作である2010年のテレビ朝日『熱海の捜査官』の主演であり、山崎とはプライベートでサッカー仲間だという。さらに、このドラマの演出とプロデューサーがアシスタント時代に一緒だったことを覚えており、今作ではチーフとして背負っていることにもうれしさを感じたという。「山崎君をはじめキャストスタッフの皆さんの力になれるのであれば」と協力要請に快諾した。

■中井芳彦プロデューサーコメント

オダギリジョーさんにオファーさせていただいた際、この番組の演出と私が13年前のアシスタント時代にドラマで一緒だったことを覚えていてくださいました。今作ではチーフとして背負っていることをうれしく思います、とお話しいただき感激しました。この役を受けていただき感謝しかありません。
山崎賢人さんはじめキャストのみなさま、そしてスタッフと、新たにオダギリジョーさんとともに一生懸命、真摯に『アトムの童』を作りたいと思います。