1991年9月にシングル「Heaven」でデビューしたCharaは、昨年30周年を迎えた。30年という年月は「あっという間だった」と微笑みながら、「お姉ちゃんもね、もう27歳だから。びっくりするよね!」と長女でモデル、女優として活躍するSUMIREについて言及。SUMIREは9月スタートの『階段下のゴッホ』でドラマ初主演を務め、長男の佐藤緋美もエドモンド・ヨウ監督の映画『ムーンライト・シャドウ』で強いインパクトを残すなど芸能活動が軌道に乗っているが、Charaは「芸能一家って、楽だと思う」と楽しそう。

「自然と刺激を受けることもあると思うし、わかり合えることもたくさんあったり。2人に『これをやりなさい』と言ったことはなくて、彼らが独自でその道を選んで、学んで、頑張っている。やっぱりそれぞれの家によって、その“おうちらしさ”ってあるでしょ? 例えば教育者の親御さんだったら、お子さんもそれを受け継いだりする。私の父親は職人だったので、その職人気質は受け継いでいるかも。コツコツとやりつつ、なんだかこだわってしまう、みたいな」と愛情を傾けながら、子供たちの奮闘を見守っている。

デビュー当時の20代と、54歳となった今の変化については、こう語った。「例えばデビュー当時は、こういったインタビューでも『どう思いますか?』と聞かれた時に、答えが出なくて泣いてしまったこともある。でもだんだんと慣れてきて、自分を信じて、自分を守るためにも、言葉にすることって大切だなと思ったり。言葉って一度出してしまったら引っ込めることができないので、そこに対する責任感が出てきたり。大人になるとできるようになることもある」

一方で“変わらないこと”は、「いつも楽しんでいること」だという。「私はその時、その瞬間を精一杯頑張るようにしていて。そうやっていくと結果的に進化していけるんです。人の評価から解放されて、進化できる。すると次に向けてどうやって冒険しようかという勇気を持てる。ずっとそうやって進んできて、それは変わらない。勇気を持ち続けることが大事かな」と柔らかな笑顔を見せていた。

■Chara
1968年1月13日生まれ、埼玉県出身。1991年9月、シングル「Heaven」でデビュー。1992年の2ndアルバムでは日本レコード大賞ポップ、ロック部門のアルバム・ニューアーティスト賞を受賞。1996年には女優として出演した岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』が公開され、劇中のバンドYEN TOWN BANDのボーカルとして参加して制作されたテーマソング「Swallowtail Butterfly~あいのうた」が大ヒットとなる。ライフスタイルをも含めた新しい女性像としての人気も獲得し、 1997年のアルバム「Junior Sweet」は100万枚を超えるセールスを記録。2021年にデビュー30周年を迎えた。2022年10月29日、30日にブルーノート東京にてライブ公演「Chara’s Sweet Standards」を開催。11月1日にはレーベル移籍第1弾シングル「A・O・U」を発売する。

ヘアメイク:杉田和人(POOL) スタイリスト:山本マナ Mana Yamamoto 衣装:Maison MIHARA YASUHIRO(デニムブラウス、ラメトップス、デニムスカート、シューズ)

(C)Moegara, FUSOSHA 2020