大河ドラマ初出演となった本作の経験は自身にとってどんな経験になっているか尋ねると、「演じているときは常に自信がなく、これでいいのかなと思いながらずっとやっていましたが、初大河でこの役を演じさせてもらって、頼家にすごく感情移入できたので、この経験はかけがえのないものだと思っていますし、本当にいい作品に出会えたなと心から思います」としみじみ。
「小栗さんをはじめとするキャストの皆さん、スタッフさんや監督のおかげで演じられ、みんなの力で作品がこんなによくなるのだというのを改めて感じられた現場でした。作品を作る上での一体感や、座長の小栗さんのすごさ……すごく熱量のある座組に入れたことが一番の幸せだと感じています。今後どんな作品でも熱量を持ってやりたいと思います」と大きな学びがあったようだ。
「常に自信がなく、これでいいのかなという気持ちをずっと抱えていた」と明かす金子だが、吹っ切れた瞬間があったようで、「それが頼家とリンクしているのかなと。今の僕の心情をそのまま役に乗っけてしまえ! と思って演じました」と分析。
また、「小栗さんの存在は僕の中で大きかったです」と言い、小栗のおかげもあって自信を持つことができたと感謝している。
「リハーサルをやっていてもどこか自信がなく、それが小栗さんにも伝わっていたのか、2人きりでご飯に連れて行ってくださったんです。そのときに、『大地、自信を持って自分の好きなようにやればいいし、満足できなかったとき、言いづらかったら俺に言ってもらえれば、もう1回今のカットやりませんかって言うから、とにかく何でも言ってくれ』と。すごく優しくてうれしくて、もっと自信を持ってやろうと思えました」
続けて、「そんなことを言ってくださるなんてすごいことですよね。『俺が嫌われ者になってもいいから。現場を止めてでも言うから、大地が満足できるようにやればいいよ』と言ってくださったのはすごく覚えていて、そこから吹っ切れたというか、もっとのびのび、義時との2人の芝居でもぶつかっていこうと思うことができて、あのときの小栗さんの優しさにすごく救われました」と感謝。
「その後も、『大地このセリフ、俺がどう言えば言いやすい?』とか、僕のやりやすさ優先で一緒になって考えてくださったので、小栗さんの存在がなければ演じ切れなかったのではと思うくらいです。忙しいのに僕なんかに時間を割いて話を聞いてくださるところもすごくかっこいいなと思いました」と、現場でのサポートも明かした。