山田にとって『ONE PIECE』は「人生のバイブル」であり、さまざまな影響を受けているという。

「ルフィが処刑台に立たされて首を落とされそうになったときに『わりぃ おれ死んだ』と言ってニカッて笑うんですけど、それくらい何の後悔もない人生になったらいいなと思います。最後看取ってくれる人たちに『行ってきます!』って言うくらいの感じで、旅立つことができたら最高だなと思います」

また、「海賊王におれはなる!!」というルフィの言葉に影響を受けて、「俳優王におれはなる!」と宣言してきたという山田。王といっても、支配する立場という意味ではないという。「支配なんかしねぇよ この海で一番自由な奴が海賊王だ!!!」というルフィの言葉も紹介し、「そういう風に生きていけたら」と説明した。

さらに、「おれは、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」というルフィの言葉にも大いに共感していると言い、「本当にそうだなと。突き進んでいったら周りにたくさん人がいるみたいな人生だったらいいなと。それは常日頃思っています」と願う山田。ルフィが人生の師匠のような存在になっている。

2020年にCS放送「TBSチャンネル1」で放送された『もっと知りたい!山田裕貴SP 30th生誕祭』で明石家さんまから届いたメッセージもとても印象に残っているという。

「『俺もお笑い王を目指そうと思っていたけど、そうじゃなくて人間王だ』とおっしゃっていて、それは俳優にも通ずることで、僕もそう思っていたんです。人間ができていないといい俳優になれないし、人の気持ちがわからないといい俳優になれないと思っていたので、今は人間王を目指しています!」と宣言。「さんまさんの受け売りですけど、さんまさんに言われる前から同じことを思っていたので」と笑った。

“俳優王”、そして“人間王”を目指して突き進んでいる山田が芸能界に入ったきっかけは、2010年に「D-BOYSスペシャルユニットオーディション」のD-BOYS部門でグランプリを受賞したこと。その後、ワタナベエンターテインメントに所属し、同年D-BOYSの弟分ユニット・D2に加入、2011年に『海賊戦隊ゴーカイジャー』ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役で俳優デビューした。

ワタナベエンターテインメントは先日、次世代を担う新人俳優を発掘する「WE ACTオーディション」とダンス&ボーカルグループ候補生を募集する「D-BOYS SINGオーディション」の同時開催を発表。現在参加者を募集している。

山田は「いろんな人の人生を生きる仕事だから、いろんな人間の感情や心を学ぶことができる。また、多くの人に何かを届けることができるのはとてもやりがいを感じます」と俳優業の魅力を語り、「やりたいことをやったほうがいいと思うので、本気でやりたいと思う方はぜひ受けてみてほしいです」と呼びかけた。

■山田裕貴
1990年9月18日生まれ、愛知県出身。2010年、「D-BOYSスペシャルユニットオーディション」のD-BOYS部門でグランプリを受賞し、ワタナベエンターテインメントに所属、同年D-BOYSの弟分ユニット・D2に加入した。2011年に『海賊戦隊ゴーカイジャー』ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役で俳優デビュー。以降、『特捜9』シリーズ、連続テレビ小説『なつぞら』、『ここは今から倫理です。』『志村けんとドリフの大爆笑物語』などのドラマに出演。映画では『HiGH&LOW』シリーズ、『東京リベンジャーズ』『テン・ゴーカイジャー』『燃えよ剣』『余命10年』などに出演。現在は、連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演中。『オールナイトニッポン X(クロス)』月曜パーソナリティも担当。2023年大河ドラマ『どうする家康』への出演も決まっている。
■ワタナベエンターテインメント「D-BOYS SING」「WE ACT」Wオーディション
ダンス&ボーカルグループ候補生を募集する「D-BOYS SINGオーディション」と、次世代を担う新人俳優を発掘する「WE ACTオーディション」を同時開催。両部門とも合格者には無料でレッスンできる環境を用意。1次面接は、全国4都市(東京・愛知・大阪・福岡)で開催するほか、オンラインでの参加も可能。