俳優の山田裕貴が、映画『ONE PIECE FILM RED』(公開中)で『ONE PIECE』の声優になりたいという夢を叶えた。先月開催されたワールドプレミアで感極まって涙した山田。本作参加について、そして、『ONE PIECE』からどのような影響を受けてきたのか話を聞いた。

  • 山田裕貴 撮影:蔦野裕

山田が演じたのは、ヒロインである歌姫・ウタの初ライブに参加したクラゲ海賊団の船長・エボシ。映画オリジナルキャラクターとして原作者・尾田栄一郎氏が描き下ろした。

ワールドプレミアで、「いつか『ONE PIECE』の映画の声優さんとして出られるような俳優になれたらいいなって夢に掲げて。本当に好きすぎて、感動しすぎて、泣いちゃうんですけど。本当にうれしいです」と目に涙を浮かべながら喜びを語っていた山田。

本作に参加できたことで「言い続けていたら夢は叶うんだなと思いました」と言い、「アルバイトしていたときに『俳優王におれはなる!』ってプレートに書いていた18歳の俺は、この年になって『ONE PIECE』に本当に関われると思ってなかったし、こんなにいろんな作品に出させてもらえる俳優になるとも思っていませんでした」としみじみ。

「ずっとやっていたゲーム『モンスターハンター』のCMに出させてもらったり、大好きなアニメ『機動戦士ガンダム00』の監督(水島精二監督)と一緒に仕事ができたり、大河ドラマや朝ドラに出演できたりするなんて想像してなかった」と続け、「まだまだ待機作が控えているし、えらいことになっちゃったなって。やばいな、できるのかな俺っていう感じです(笑)」と今後も大きな仕事が待ち受けているようだ。

また、「『ONE PIECE magazine』に出させてもらったとき、インタビューで初めて泣きながらしゃべりました。生きていてよかったって」と、大好きな『ONE PIECE』について語りながら涙があふれてきたエピソードも披露。

日本武道館でのワールドプレミアについても、「お客さん側だった僕が、ステージに立てるなんて。横に“麦わらの一味”(の声優陣)がいるのも信じられない。そんなことが起こるんだなという驚きと感謝しかないです」と興奮気味に語り、「本当にものすごくいい映画で、ものすごくいいストーリーなので、たくさんの方にぜひ観ていただきたいです」と思いを込めた。