俳優の上川隆也が主演を務める読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ『さよならの向う側』(9月22日から4週連続、毎週木曜23:59~)の各話ゲストが16日、発表された。

  • (上段左から)貫地谷しほり、新川優愛、眞島秀和、(中段)柄本明、(下段左から)吉田凜音、今井悠貴、戸田菜穂=読売テレビ提供

清水晴木氏による同名小説を映像化する同作では、上川演じる「案内人」が、思いがけず訪れた死に戸惑う人々を現世とあの世の狭間「さよならの向う側」で迎え、死んだことをまだ知らない“会いたい人”に会える彼らの「最後の24時間」に寄り添う。

第1話は、突然の死を前に困惑する母親・桜庭彩子役に貫地谷しほり、彩子の「最後の24時間」にある一筋の光をもたらす石橋恵役に新川優愛が出演。第2話では、肝臓の病で亡くなった放蕩息子・山脇浩一を眞島秀和が、浩一と絶縁状態の父・山脇博を柄本明が演じる。第3話では、持病の心臓病で急死した神楽美咲を吉田凜音が、美咲のバンド仲間・大倉忍を今井悠貴が演じ、第4話では、上川隆也演じる「案内人」の生前の妻・谷口葉子を戸田菜穂が演じることが決定した。

キャストらのコメントは以下の通り。

■貫地谷しほり

深川栄洋監督と初めての撮影はとても刺激的で忘れられない作品になりました。監督の演出で自分では想像しきれない場所まで導いていただきました。突然失った自分の人生にどう向き合うのか。監督に「一つずつ傷付いていきたい」と説明されながら、辛い気持ちと幸せな気持ちを行ったり来たりしながら過ごした濃密な時間。日常の尊さを改めて教えてもらった作品になりました。

■新川優愛
今回この作品に参加させていただく中で、家族や大切な人との繋がりを改めて強く感じました。親や子、パートナーや友人。みんなの想いと想いがぶつかるこの作品は、一話一話が深く心に刺さるものだと思います。それぞれの主人公の、そして周りにいる人達の、優しさや強さを視聴者の皆さんにも感じていただけたらうれしいです。

■眞島秀和

家族や大切な人に感謝したくなる、そんな作品の現場はやはり穏やかで心地よいものでした。観終わった後は、いつもよりほんの少し優しい人になれると思います。今回も深川さんの演出はとても楽しかったです。

■吉田凜音

美咲を今回演じることができて、私にとっても印象深い経験となりました。今回の役柄を通じて、シンプルに「歌いたい」という気持ちと改めて私も向き合ったのですが、普段音楽活動をしている時のライブで自分の音楽を楽しんでもらうために歌う時とは違う感情で歌うことになり、一つの歌うっていう行為にこめられる思いはいろいろあって、改めて歌う事のすばらしさを実感しました。そして深川監督にもっと演技の素晴らしさ、儚さも教えていただきました。いつものライブの私ではない、感情豊かな美咲として歌うシーンをぜひ見てほしいです。

■今井悠貴

まず深川監督と久しぶりにお仕事できることが本当にうれしかったです。撮影前、監督から「OKが出たものがOKだから」と言ってもらいました。主観と客観での見え方の違いもありますし、そもそも正解がひとつではない演技の世界では、OKが出たあとも常に不安と隣り合わせにいます。こんなに安心できる言葉はありません。それに、「この作品では芝居をなぞる必要はない」とも言ってもらいました。これも僕にとってとても心強い言葉であり、同時に良い意味でプレッシャーを感じる言葉でもありました。テストを重ねる中で「これは良い」と思ったプランを捨てることは、勇気がいるけど、自由でした。心を全開にして、感度を最大まで上げて演じるのは気持ちがよかったです。きっと爽やかな30分間です。是非ご覧ください。

■戸田菜穂

私たち役者は、時に自分の人生では味わうことのできないほどの心の揺れやしびれ、とてつもない感動を、役を通して体感することがあります。まさにこの作品がそうでした。気持ちを大切に演技をされる上川隆也さんと心底共鳴できたと思っています。本当に心から幸せを感じている人は、他には何もいらないのだと、この役に教わりました。

監督もテイクワンを大切にされ、私たちに寄り添い、集中できる環境を整えて下さいました。この作品が、切なく優しく、皆様の心に届きますよう、『さよならの向う側』スタッフ、キャスト一同願っております!!