NHK Eテレの教養バラエティ特番『ニュー試 世界の入試で未来が見える!』が8月12日、19日(22:00~)の2週にわたって放送される。

  • 伊沢拓司(C)NHK

「受験の天王山」と言われる夏に第2弾として放送される同番組は、QuizKnockの伊沢拓司らが世界の入試に挑む知的エンターテインメント。それぞれの大学の専門家が本気で採点し、合否を判定する。福田麻貴(3時のヒロイン)、小林星蘭を迎える8月12日放送では、合格率わずか4%、アメリカが世界に誇る私立大学・スタンフォード大学の入試に挑戦。世界的企業の創業者を多数輩出してきた名門校が受験生に求めるものとは。全米トップクラスの進学実績を誇るスタンフォードオンラインハイスクールの校長が直々に採点し、解説する。さらにデザイン先進国イタリアからミラノ工科大学の入試を紹介。知られざるイタリアと日本の採点方法の違いに一同は驚く。果たして、合格判定は出るのか。

サーヤ(ラランド)、谷花音と共に挑む8月19日放送では、2014年に開校された合格率2%未満の超人気難関校・ミネルバ大学の魅力に迫る。授業はすべてオンラインで特定のキャンパスを持たず、4年間で世界7都市を移動しながら学ぶというユニークな教育システムが特徴だ。これまで入試問題は大学のトップシークレットだったが、今回世界初公開される。さらに、子どもの幸福度ランキング世界1位のオランダの教育も紹介。世界一複雑と言われる教育制度に幸福の秘密が隠されていた?

出演者のコメントは以下の通り。

■伊沢拓司

今回の番組を通して、1つの問題で問われる能力の多様さに驚きました。学力や想像力、情報処理能力から人格まで見ることができて、僕自身クイズプレイヤーとして、「どうやって、この問題を作ったのか」を考案者の方に聞いてみたい問題ばかりでした。世界の教育者たちがどんな人材を育成したいかが入試を通して見えてくるので、日本や世界の未来を占う上でもすごく意味のある番組だと思います。まずは知的好奇心を持って見ていただけたら、未来が見えてくるような気がするはずです。

■福田麻貴

番組に登場する海外の大学の先生の「広く浅く学んで1つのことに生かす」という言葉が印象に残りました。これは私の「芸人」というエンターテインメントの仕事にも通じることなので、「学びたいな」という気持ちが掻き立てられました。それから「柔軟性」の大切さも痛感しました。今日紹介されたような入試に受かる人は、固定観念に囚われずにいろいろなものを生み出せるだろうなと思います。『ニュー試』は、今の受験生や将来受験を控えている生徒さんにも見てほしいですが、そんな子どもを持つ親御さんたちにもぜひ見てほしい番組です。日本の教育ではあまり補えていない部分を知るだけでも視野が広がるのではないでしょうか。

■小林星蘭

日本の大学受験は、高校3年間で学んだことを出題されることが多いですが、海外の入試問題は、これまでの人生経験をフル活用するものがあり、驚きました。今回出題された問題で問われた能力は、今後社会で活躍していくときにも大切なことでしたので、すごくいい勉強ができたと思います。数々の問題を解いてきた伊沢さんでも難しい問題もあって、クイズ王の意外な一面も見られます! 想像できなかった問題が出題されますので、視聴者の皆さんもぜひ一緒に考えてほしいですね。

■サーヤ

海外と日本ではそもそも教育スタイルや大学に対する価値観が違うという話は何となく耳にしていたんですが、今まで実際の入試問題を見る機会がなかったので、今日は海外の大学の入試を見て大いに刺激を受けました。知識に加えて、人間の性質というか人格そのものを見られているんでしょうね。受験が迫った1~2年間で仕上げるのでは到底太刀打ちできない難しさを感じました。 番組をご覧になる皆さんには、自分がもしこの試験を受けるならどう答えるかを考えながら見ていただきたいです。私たちと一緒に問題を解いていく感覚で見てもらえたらうれしいですね。

■谷花音

「入試の番組」と聞いた時は少し堅苦しそうなイメージがあったんですが、収録に参加させていただいたらすごく面白かったですし、自分の知らない世界がたくさん広がっていると思いました。 今回事前にミネルバ大学の入試の問題を解いた時は「何だろうコレは!」と衝撃を受け、高校生の皆さんがどのように受験対策をしてるんだろうというのも気になりました。 番組に登場した学生さんたちの姿を見て、私も主体的にチャレンジしよう、周りの目をを恐れずにチャレンジできるようになりたいと思いました。自分で判断して固定概念にとらわれない考え方が少しずつでもできればいいなと思っています。