女性ボーカルグループ・Little Glee Monsterが24日、千葉・幕張メッセイベントホールにて「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」最終公演を開催。この日をもって休養中の芹奈とmanakaがグループから卒業し、5人での活動を終了した。ライブには、かれん、MAYU、アサヒの3人で立ち、第1章の集大成を届けた。

  • 「Little Glee Monster Live Tour 2022 Journey」最終公演の模様

「Jupiter」で幕を開けたこの日のライブ。芹奈とmanakaの歌唱姿もスクリーンに映し出される演出で、5人での集大成であることを強調させた。

最初のMCで、アサヒは「こうして幕張のファイナルを迎えられたのは健康な体で元気に足を運んでくださった皆さんのおかげです。心からありがとうございます!」と感謝。「芹奈とmanakaの卒業の発表があって驚かれたと思いますし、まだまだ気持ちの整理がつかないまま今日を迎えた方もたくさんいらっしゃると思います。そんな中でも5人とファンのみんなで作り上げたものに嘘は一つもないし、全部全部が私たち5人の宝物です。今日はリトグリを見つけてくださった皆さん、リトグリを育ててくれたスタッフの皆さん、関係者の皆さんに、9年間の感謝の気持ちを歌に乗せて届けたいと思います!」と挨拶し、3人で頭を下げると大きな拍手が起こった。

歌唱中、スクリーンに5人の思い出の映像や写真が次々と映し出され、2014年のメジャーデビューからこれまでの活動を振り返るスペシャル映像も。過去の映像を見て、MAYUは「アサヒ、オン眉だし、クスって笑っちゃう」と懐かしそうに話した。

そして、MAYUは「10代から20代という生きていく中ですごい大きい9年間を、5人は家族よりもずっとずっとそばで見てきて、でもそれって当たり前のことじゃないんですよね。ただ歌うことが好き、音楽が好きという理由で出会うことができて、9年間、大好きな歌を届けられてきたのは本当に奇跡だし、ずっと支えてくださっているスタッフの皆さんも、メンバー4人に対しても、何よりもガオラー(リトグリのファン)の皆さんが私たちの音楽をずっとずっと好きでいてくれるからずっとずっと続いていることです」と感謝の思いを込めて9年間を回顧。

「芹奈とmanakaの決断を聞いて、私たちもすぐには受け入れることができなくて、本当にどうしてって思ったし、今日もこのステージに5人で立ちたかったです。2人にも立ってほしかったです。だけど2人には2人の気持ちがあるし、私たちはグループでありながらも一人ひとりの人生で、だから芹奈とmanakaが決断したことを私たちが否定することはできないし、かけがえのない存在だからこそ2人の思いを尊重すべきだな、受け入れるべきだなって3人でも話し合って、そして私たちは一人ひとりがLittle Glee Monsterを続けていきたいという思いが一致したから、これからもLittle Glee Monsterとして続けていきたいと思っています」と伝え、「これからそれぞれの道が始まるけど、5人のリトグリ、皆さんが愛してくれた9年間のLittle Glee Monsterという存在が消えるわけではないし、私たち5人と皆さん一人ひとりの思い出はこれからもずっとずっと大切にしてほしいですし、私たちもその思い出、歴史を大切に、それを強さに新しい道に進みたいと思っているので、これからもぜひよろしくお願いします」と呼びかけた。

本編最後のMCでは、かれんが「今回いろんなことを考えて思ったことが2つあります。まず一つ目は、いつもリトグリの周りにいてくれるスタッフさん、すべての関係者の皆さん、そして何よりファンの皆さんがいつも、大きな愛を持って支えてくれていることで私たちは前に進めるし強くなれるんだなと思いました。そして、メンバーのMAYUとアサヒが前を向いてくれたから、今日ここがあると思っているし、2人にはありがとうしかないです」と涙ながらに感謝。MAYUとアサヒから「かれんは先頭に立っていつも前向きに明るく引っ張ってくれる」「私たち後ろ向きだから」と言葉をかけられ、かれんは「2人が前を向いて、3人でこのツアーやるって言ってくれたことがすごいうれしかったの」と涙をぬぐいながら話した。

そして、かれんは「二つ目は、私たちはどんなことがあっても、どんな形になっても、リトグリとして歌い続けていきたいということです」と決意表明。新メンバーを募集することが発表されているが、「これからも私たちはハーモニーやアカペラも続けていきたいので、リトグリの可能性を広げるためにも新しい仲間が必要です。なので、リトグリの可能性を広げてくれるたくさんのいろんな才能を持った方がオーディションに来てくださるとうれしいなと思います」と説明し、「リトグリの明るい未来を信じて、期待していてください」と呼びかけた。

アンコールでは、事前にファンから募集した笑顔の写真でデザインしたTシャツを身にまとって登場。MAYUは「私たち5人、スタッフの皆さん、ガオラーの皆さんで一緒に作り上げてきた9年間の思い出を胸に、今まで以上に笑顔になってもらえる歌を歌い続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします」と笑顔でメッセージ。

さらにMAYUは「昨日今日、この2日間が、皆さんにとって、そして私たち5人それぞれにとって……明日から別々の道が始まりますが、少しでも明るい未来を歩けるように、本当に少しでもいいからこの2日間が希望の光、道筋になっていたらいいなと思います。今日は本当にありがとうございました!」と語ると大きな拍手が起こった。