――現在はウイークエンドの制服でいることが多いさくらですが、あの衣装を着たときのご感想はいかがですか。

意外と露出があるなあって思いました(笑)。最初、この衣装でいるのはウイークエンド本部だけだと聞いていたんですが、怪物が出たときにいちいち着替えてから行くわけにもいかなくて、このまま出動しています。こうなってしまうと、以前から着ていた私服の数々が恋しくなってきますね(笑)。

――ウイークエンドの一員・牛島光も第35話で仮面ライダーオーバーデモンズに変身し、仮面ライダージャンヌたちと共に戦うようになりました。光を演じる奥智哉さんはレギュラーの中でも最年少の17歳でライダーになったと、話題を集めました。

奥くんは私と同じ高校の1年後輩なんです。以前から知っていたので『仮面ライダーリバイス』の現場で会ったときはびっくりしました。「奥くん、ライダーに出るの?」って(笑)。光の初変身シーン、よかったですよね。走りながらの変身って難しいんですよ。現場でその様子を見ていたので、さすがは石田秀範監督の演出だと思いましたし、難しい変身をこなした奥くんもすごいなと感心しました。

――仮面ライダージャンヌと仮面ライダーアギレラの女性ライダーコンビの人気も高く、SNSではファンの方たちによる応援コメントが活発です。

ありがたいですよね。かわいいイラストも描いていただいて。さくらと花は、今では仮面ライダーとなって一緒に戦うパートナー同士。最初のころは、まさかこうなるとは思ってなかったですけど、劇中のさくらとしても心強いだろうし、女性同士ならではの会話ができて、安心感がもてるようになりました。

――さくらとアギレラとの戦いを描いた第33話では、決戦の前に「思い出作り」と称して、2人が遊園地で楽しく遊ぶくだりがありました。画面を観ていますと、井本さん、浅倉さんがリアルに楽しんでいる雰囲気が出て、すごくよいシーンでしたね。

ほんとに楽しかったですよ。あのシーンは2人とも素で笑っていましたから(笑)。でも、撮影の日はものすごく寒かったので、お互いにふるえながらお芝居をしていた思い出が残っています。

――敵・味方の関係から、仲間同士になったことで、井本さんと浅倉さんとの間に何か変化があったりしましたか?

花がウイークエンドに入ってからは、ほぼさくらと行動を共にしている感じなので、楽屋が一緒になる機会がずいぶん増えました。唯さんは年上のお姉さんなんですけど、ぜんぜん気遣いをすることなく、ずっと一緒にいても居心地がいいんです。まるで本当の姉妹のような関係ですね(笑)。

――ファンの方からいただく応援のお手紙で、特に心に残った言葉はありますか。

『仮面ライダーリバイス』に出演するまでは、主に男性のファンからお手紙をいただくことが多かったのですが、さくらを演じてからは女の子からの手紙が増えましたね。小さな女の子からの手紙で「さくらちゃんみたいに強くなりたい」と書かれていて、それがすごく印象に残っています。私がさくらを演じることで、子どもたちに夢や憧れの心を持ってもらえるんだと思うと、やりがいを感じることができるんです。今『仮面ライダーリバイス』を観ている子どもたちが将来大人になり、「子どものころに観た仮面ライダージャンヌ、カッコよかったなあ」なんて、未来へと思いをつなげていけたらいいなと思っています。

――1年にわたる『仮面ライダーリバイス』の撮影で、井本さんが身に着けたものとは何ですか。

それはもう「アクション」です。始まったころは、まさかここまでガッツリアクションができるなんて想像もしていませんでした。「仮面ライダー」に出させていただき、全力でアクションに挑んだことが、今の私の自信につながっています。

――最後に井本さんから、映画の見どころをアピールしてください。

繰り返しになりますが、五十嵐三兄妹のアクションにご注目ください。テレビは三兄妹が分裂?みたいになっている時期なのですが、映画では力を合わせてがんばっています。また映画では、パパさんの戸次さん、ママさんの映美(くらら)さんの活躍シーンもたくさんあって、テレビ以上に「家族」の安心感がうかがえる作品になっています。夏休みはぜひ、ご家族そろって劇場に来ていただき、大スクリーンで私たちの戦いをご覧いただきたいと思います!