人間の体に潜む「悪魔」の力で愛する者を守る戦士「仮面ライダー」の激闘を描く特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』の映画『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(監督:坂本浩一)が2022年7月22日から公開される。

主人公・五十嵐一輝/仮面ライダーリバイと悪魔バイス/仮面ライダーバイスが大活躍するのはもちろんのこと、一輝の弟・大二/仮面ライダーライブ、妹・さくら/仮面ライダージャンヌも強大な敵を相手に果敢な戦いを繰り広げるという。

  • 井本彩花(いもと・あやか) 2003年生まれ、京都府出身。2017年に開催された「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界入り。同年放送のテレビドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~(第5シリーズ)』第9話で女優デビューを果たす。2021年『仮面ライダーリバイス』のヒロイン・仮面ライダージャンヌ/五十嵐さくら役で出演中。 撮影:大塚素久(SYASYA)

映画公開を記念した単独インタビューの今回は本作のヒロイン・さくらを演じる井本彩花が登場。女子高生にして空手の達人であり、かねてから五十嵐家最強の身体能力を備えると言われていたさくらだが、仮面ライダージャンヌに変身することが叶ってからはいっそう強さに磨きがかかった。現在、夏木花/仮面ライダーアギレラ(演:浅倉唯)という最高のパートナーを得て、女性ライダーコンビとしての活躍がファンの注目を集めている井本に、映画のスペシャルな見どころや、心に残るファンからの応援、そしてさくらとアギレラ(花)のコンビネーションについて尋ねた。

――『仮面ライダーリバイス』の物語もいよいよ佳境に入ってきました。当初は明るく活発な女子高生だったさくらも、今や地下組織「ウイークエンド」の一員になり、仮面ライダージャンヌとして愛する家族を守る力強い存在に成長しています。これまでの波乱に富んだストーリー展開についてどう思われますか。

毎回の台本をいただいて、驚くことがあります。事前に次はこうなるとか知らされていないので、台本を読んで初めて「ああ、こんな展開になるんだ」って内容を把握するんです。私たち五十嵐三兄妹がギフの末裔だと知ったときもビックリしました。「人間じゃないじゃん……」って(笑)。劇中のセリフでもそんなことを言っていたと思いますけど、あれは私自身の本音でもありました。

――平凡なパパだと思われていた元太(演:戸次重幸)にも、かつて仮面ライダーベイルとして過ごした壮絶な日々があったと、TTFCのスピンオフドラマ『リバイスレガシー 仮面ライダーベイル』(全5話配信中)で明かされました。

スピンオフのパパさん(白波純平/演:和田雅成)カッコよかったですよね。スピンオフドラマはテレビでは観られないパパさんとママさんの姿が描かれて、とても素敵でした。

――『仮面ライダーベイル』から始まった『仮面ライダーリバイス』スピンオフシリーズの第3弾で、さくらと花の2人をメインにした『仮面ライダージャンヌ&仮面ライダーアギレラwithガールズリミックス』が配信されるというニュースも話題を集めましたね。

スピンオフドラマの撮影は2月の終わりごろから始まっていたのですが、諸事情でスケジュールが延びて、全部の撮影が終わったのが4月末でした。アフレコ作業はつい最近までやっていて、今映像を観ると懐かしいな~って思います(笑)。

――今回の映画も、テレビシリーズの撮影と並行して行われていると思います。スケジュール的に大変だったのではないですか。

それはもう大変でした! 私はこの春から大学生になりましたので、午前中に大学へ行って、その後に劇場版の撮影、そしてすぐテレビの撮影……みたいなスケジュールでやっていたんです。ハードではありましたけど、お兄ちゃんたち(一輝/演:前田拳太郎、大二/演:日向亘)が常に一緒にいましたから、辛くはなかったです。映画の中では、ずっとワチャワチャとした雰囲気で楽しく撮影していました。

――映画では、五十嵐三兄妹がカッコいい戦闘服姿になり、激しいアクションをされるとうかがっています。今身に着けている戦闘服の印象はいかがですか。

とても動きやすく、カッコよくて気に入っています。映画のクランクイン(撮影開始)からアクションシーンがあったのですが、この戦闘服は腕が出ているため、擦り傷を作ったりもしましたね(笑)。

――坂本監督の手がけるヒーロー作品には、いつも迫力満点のハードアクションがありますから、今回の映画も期待していていいようですね。

私たち三兄妹も、夏の映画は坂本監督だと聞いて「こりゃぜったいにアクションシーンが多いよね」って言い合っていました! テレビでも坂本監督の回は立ち回りが多めですけど、映画ではもっともっとたくさんの動きがありました。三兄妹で助け合いながら一生懸命アクション頑張りました。見どころは一輝兄(にい)とアヅマ(ケイン・コスギ)との素面バトルです。アクションの現場で実際にその様子を見ていたんですけど、迫力がとんでもなく凄かったんですよ。あのアクションを劇場の大スクリーンで観たら、言葉にならないくらい感情が高まるんじゃないかって、今から期待しています。

――アクション面で、苦労されたことはありますか。

さくらは今回、やっつけるよりも痛めつけられる動きのほうが多かったと思います。「やられ」は体力を使いますし、難しくて、大変だなと思いました。

――テレビシリーズのほうでは、仮面ライダージャンヌになってさくらの注目度が増したほか、悪魔ラブコフのマスコット的かわいさが人気となりましたね。ラブコフのぬいぐるみが発売されるなど、商品化も大反響がありました。

ラブちゃん、可愛いですからね(笑)。映画では、あの可愛いラブちゃんにある変化が起きて、とても怖い「ヘビ女」になってしまいますので、どんな風にイメージが変わるのかにも注目してください。

――仮面ライダージャンヌになってからも、いろいろな試練を乗り越えてどんどん強くなっていくさくらを演じていて、井本さん的には現在の状況をどう思われますか。

さくらは「お兄ちゃんたちに守られるのではなく、自立したい」と強く思っていたと思います。ウイークエンドに入り、今では花という素敵な仲間ができて、よい環境になりましたね。