――最初のころはお互いの正体がわからないまま一緒に戦っていたドンブラザーズでしたが、最近のはるかは変身前の状態でも桃井タロウや猿原真一/サルブラザー(演:別府由来)たちと行動を共にすることが多くなってきたようです。ドンブラザーズメンバーのみなさんは撮影の合間などではどんな雰囲気なのでしょうか。

現場はいつも笑いが絶えなくて、にぎやかですね。でも集中するべきところではみんなしっかりしますし、楽しさと厳しさのメリハリがある現場だと思います。座長の樋口さんをはじめ、アクション部の方、スタッフの方、どんな方にも気さくに話しかけてコミュニケーションを取ってくださるので、場がなごむんです。

――初めて会ったときから比べて、印象の変わった方はいらっしゃいますか。

樋口さんですね。顔合わせのときからなんとなく予感はしていたんですけれど、現場で一緒にお芝居して、まさかこれほど面白い人だとは思いませんでした。本当にいつも面白くて、私のツボを突いてくるんです。最近だと、樋口さんと目を合わせるだけで笑ってしまうので、なるべく目を合わせないようにしているほどなんです(笑)。

――志田さんのお誕生日(5月25日)には、キャスト・スタッフのみなさんから盛大にお祝いされたとうかがっています。そのときのお気持ちを聞かせてください。

その日は撮影が夜まで続いていて、私は内心「なにかお祝いしてくれるのかな~」なんて期待はしていたんですけど、ぜんぜんその気配がなくて(笑)。今日の撮影が終わりました、ってタイミングで、みんなから「おめでとう!」と声をかけてもらい、ケーキやプレゼントをいただきました。すごくうれしかったです。そのとき「このメンバーでよかった……!」としみじみ感じました。

――これまでの撮影で、特に印象に残っている出来事があれば教えてください。

ドン10話ではるかがマスター(介人)に「やっぱり、やめるのやめる!」と詰め寄るシーンがあるんですけれど、その撮影が終わったあと、田崎竜太監督(※田崎監督の崎は立つ崎が正式表記)から「今のシーン、すごくよかったよ。やっぱりはるかはドンブラザーズに必要です!」と言ってもらえたことです。その言葉を聞いたとき、とても感激しました。

――ドン10話のオニシスター交代劇や、ドン15話「おかえりタロウ」で足が動かなくなるなど、数々の試練を経たはるかが戦士としてどんどん成長していく姿が感動的に描かれています。改めて、はるかという役についての思いを聞かせてください。

感情の上がり下がりが激しい女の子なので、側にいるお友だちは疲れちゃうんじゃないかって思いますね(笑)。ただ、仲間思いで勇気があって、演じていても気持ちのよい人なんです。

――志田さんご自身もはるかと同じく、撮影の日々を通じて成長したという実感がありますか。

私はもともと人と話すのが苦手なタイプなんですけど、少しずつ自分から発信できるようになってきました。お芝居についても「私はこんな風にしてみたいです」と自分の意志を伝えるよう心がけています。

――今後、はるかをどんな風に演じていきたいですか?

はるかはカッコいいし可愛いし、いろんな一面を持っていて、演じれば演じるほど魅力が高まる役だといつも思っています。そういうはるかのステキな部分をもっと表現できるよう、ひとつひとつの動きを丁寧にするとか、より顔の表情を豊かにしながら、これからも頑張りたいと思います。

――いよいよ公開される映画『暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーロー』では、なんとはるかの漫画「初恋ヒーロー」を盗作扱いした椎名ナオキの漫画が実写映画化されたという設定で、はるかがヒロインとして女優デビューを果たすそうですね。撮影現場にドンブラザーズの仲間や脳人が加わって、大変なことになる予感がします。

映画、本当に面白いので期待していてください!(笑) テレビとは雰囲気が違っていて、はるかが主演女優としてちょっと勘違いしているところも含めて、とても楽しく演じさせていただきました。

――豪華な顔ぶれのゲスト出演者の中で、志田さんが特に仲良くされていた方はどなたですか。

『鳥人戦隊ジェットマン』(91年)の岸田里佳さん(ホワイトスワン/鹿鳴館香役)とは撮影の合間、仲良くさせていただきました。岸田さんは「私と同じでエクボがふたつあるんだね、かわいい~」って言ってくださって(笑)。すごく心があたたまりました。

――歴代「スーパー戦隊」ヒロインの共演も楽しみです。最後に、映画を楽しみにしている『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ファン、および志田さんのファンに向けて、はるかのここを観てほしいという注目ポイントを教えてください。

映画でははるかの「衣装」に注目してください。テレビとは違い、映画では別の役を演じるので、素敵な衣装をいくつか身に着けています。予告編で流れている、真っ白なドレスは特にお気に入りです。ぜひ映画館に足を運んでいただき、はるかの「女優」ぶりをお楽しみください!