JR東日本横浜支社は、フォーアールエナジーが提供する電気自動車「日産リーフ」の再生バッテリーを踏切保安設備の電源として、2023年1月から相模線の踏切へ順次導入すると発表した。

  • 踏切保安設備バッテリー設置イメージ(JR東日本横浜支社提供)

フォーアールエナジーが提供する再生バッテリーは、日産自動車が提供する電気自動車「日産リーフ」に搭載されていたリチウムイオン電池のモジュール構成を変更し、電圧や容量を変えて再製品化したものだという。

JR東日本では、事故・災害等により踏切保安設備が一時的に停電した際でも動作を継続できるようにバッテリー(鉛蓄電池)を設置しているが、より環境にやさしい鉄道設備づくりの一環として、2021年4月から電気自動車の再生バッテリーの活用をめざし、性能の検証を進めてきた。

  • 従来品(鉛蓄電池)

  • 再生バッテリー(リチウムイオン蓄電池)

検証の結果、充電時間を従来のバッテリー(鉛蓄電池)と比べて約3分の1にできること、10年の寿命が見込めること、鉄道沿線の環境において安定稼働することが確認できたことから、JR東日本横浜支社では2023年1月以降、相模線の80踏切すべてに順次導入することとなった。2022年度は8踏切に導入するとしている。