きょう3日放送のテレビ朝日系バラエティ番組『くりぃむナンタラ』(毎週木曜21:55~)では、くりぃむしちゅーが小宮浩信(三四郎)、ヒコロヒー、マヂカルラブリー(野田クリスタル、村上)、もう中学生ら若手芸人の悩みに応える。

  • 有田哲平(左)、上田晋也=テレビ朝日提供

今回は「上田さん有田さん! 僕たちの悩みちょっと聞いてもらえます?」と題し、若手芸人がくりぃむしちゅーにガチ相談を行う。50代に突入、芸歴30年のベテランとなったくりぃむが、若手時代の経験や長年続けてきたことで変化した思いなどを通して悩みに回答。2人が語る貴重な“仕事論”の数々に、若手芸人たちは驚きや感動を見せる。くりぃむのラジオ『オールナイトニッポン』を、「全165回それぞれ5回ずつ聴いている」と語るほどのヘビーリスナー・村上や、同じくリスナーのヒコロヒーは、このまたとない機会に緊張。制約が多くなり、何かと難しくなってきたテレビ界で生きる今感じている複雑な心境を吐き出す。

マヂカルラブリーは「テレビタレントになったと自覚したのはいつですか?」と質問。「仕事が増えたと実感したのは『銭金(銭形金太郎)』あたり」と上田晋也が答えると、すかさず村上が「まだハングリー精神はありますか?」と直撃する。すると有田哲平は「23歳くらいでダウンタウンを超えようはやめようと思った」と告白。また、ベテラン芸人としてトップの座に君臨する今「どういう気持ちで仕事に臨んでいるのか」と聞かれ、「サボッたらそこですぐに終わる」と断言する。

小宮から「もう漫才はしないんですか?」、そして「引退を考えることはあるか」と問われた有田は、「コツコツやってきても一撃ですべてなくなることもあるし、若い人たちは若い世代の芸人が見たいはずだから……」と持論を展開。さらに2人は、芸歴30年を超えた今、“芸人について思うこと”を語り始める。

「自分に課されたイメージを守らなければならないのか」と悩むヒコロヒーに有田は「他人は責任を取ってくれないから、あまり信用し過ぎないほうがいい」と回答。そのうえで、「自分が相手にアドバイスしたことで、その人の仕事がなくなったら一生食わせる覚悟がある」と明かす。「俺がザキヤマにアドバイスしたことでアイツの仕事が全部なくなったことがあって……」と山崎弘也(アンタッチャブル)との知られざるエピソードも飛び出す。

もう中学生は、求められるイメージと「本当はもうふざけたくない!」という自分の気持ちのギャップを吐露。上田は「もう中のことを100%で考えているのはもう中だけ。だからディレクターに何を言われても自分を信じたほうがいい」とアドバイス。そして、「現場の流れや空気は自分が一番わかっているんだから、俺はディレクターのカンペは無視してる(笑)」と堂々宣言する。

「僕の最終目標に近いのが有田さん」という野田は、「今のポジションにどうやって上り詰めたんですか?」と質問し、「どうしたら自分の企画をテレビで披露できるのか、企画を考えるときに気をつけていることは?」など、矢継ぎ早に質問を投げかける。すると有田は「ちょとずつ、だましだまし種まきするしかない(笑)」と言いながら、人気バラエティ『全力! 脱力タイムズ』で総合演出の位置にまで上り詰めた経緯を暴露する。