夏が近づくにつれて、気温がぐんぐんと上昇するこの時期。ニュースなどでも盛んに報道されるようになるのが熱中症だ。消費者庁のTwitter(@caa_kodomo)では、子どもの熱中症対策について以下のようなことを呼びかけている。

【子どもの熱中症対策】
\気温や湿度が高くなる今から/
今夏は気温が高めの予報!水分補給、徐々に暑さに慣れさせる、エアコン試運転など準備を始めましょう

周囲の大人が顔色や汗のかき方などに気を配って
呼びかけに応じない場合はすぐ救急車を!
(@caa_kodomoより引用)

  • (@caa_kodomoより引用)

消費者庁・国民生活センターには、子どもの熱中症に関する情報が医療機関から寄せられている。

「昼過ぎ1時間ほど公園で遊んでいたところ、一緒にいた友人は汗をかいていたが、本人は汗をかいておらず、顔色が白く、嘔吐をしたため、身体を冷却して受診した。熱中症と診断された。」(5歳)

「旅行先から車で帰る際、エアコンが効かず氷で冷やしていたが、帰宅後、夜になって元気がなく体温が40°Cになっていたため受診した。熱中症が疑われた。」(2歳)

「午後に野球の練習中、ランニングをしている時に倒れた。めまいや吐き気などの症状があり、熱中症のため2日間入院した。昼頃から水分補給をしていなかった。」(14歳)

「子どもが車の中からドアをロックしてしまい、20分後に救出された。体温は39度台で意識ははっきりとしていたが、汗を多量にかいていた。点滴をしてしばらく経過観察となった。」(2歳)

子どもの熱中症予防のポイントおよびなってしまった場合の応急処置は以下の通りだ。

<子どもの熱中症予防のポイント>

・気温と湿度をこまめにチェック。暑さ指数や熱中症警戒アラートも参考に
・エアコンや扇風機を適切に使う
・のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給する
・通気性の良い服装で、帽子など日よけ対策も
・無理をせず、適度に休憩する
・十分な睡眠と食事を取る
・短時間であっても絶対に車内を子どもだけにしない。降ろし忘れにも注意

また、子どものマスク着用については、熱中症予防の観点等から、外すことが推奨されている年齢や場面があることにも注意したい。

<熱中症になってしまった場合の応急処置>

・呼びかけに答えない場合は、すぐに救急車を呼ぶ
・涼しい場所へ移動し、衣服を緩め、安静に寝かせる
・首の周り、脇の下、太ももの付け根など太い血管の部分を冷やす
・水分や塩分を補給する
・病院へ行く? 救急車を呼ぶ?迷ったら 「#7119」へ

詳細は消費者庁のHP「子どもの熱中症対策を心がけましょう! 」にて確認ができる。