歌手のさだまさしが13日、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』(毎週月曜~木曜8:00~11:30)にゲスト出演。1日にリリースしたオリジナルアルバム『孤悲』の制作秘話を明かした。

さだまさし =ニッポン放送提供

来年、歌手生活50年を迎えるさだ。今回のアルバムを制作するなかで、初めての体験をしたという。 「実はこの2年、全く曲が書けなかったんです。ついにさだまさしも売り切れたと思って」と冗談めかして語り、その理由について「音楽に対する刺激がなさすぎたからだと思う」と楽曲が制作できなかった理由を分析した。

そんななか、楽曲のアイデアが生まれたのは突然のできごとだったそうで「2月にロシアがウクライナに攻めていった時に、とてもショックで。それがきっかけで(心が)動いたんです」と意外な事実を語った。

また、アルバムに収録されているうちの一曲で、曲名にウクライナの首都の名前が入った「キーウから遠く離れて」という曲は、テレビに流れたニュース映像が制作のきっかけに。「マリウポリに侵攻してきたロシア兵に向かって老婦人が『何をしに来たの! 帰りなさい!』と食ってかかってて。ロシア兵が口籠もっていると老婦人が『あんたポケットにひまわりの種を入れときなさい。あんたが死んだら私がその花を眺めてやるから』。ニュースで見た、その言葉にショックを受けたんです」とニュースの映像から生命の表現について考えさせられたと明かした。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。