■様々な仕事を経験しモデルの世界へ
――著書では、石原さんが18歳で妊娠、19歳で出産、そしてシングルマザーとして子育てをしながら、ライブ配信で活躍するようになるまでが記されています。若くして母親になるのは大変なことも多かったのでは?
大変は大変だったんですけど……夢はあるけど叶えられていない、何も持っていなかった自分が、子どもができたことによって、楽しみがそっちになったというか、生きがいを見つけることができた喜びのほうが大きかったです。
――子育てをしながら自立するために色々なお仕事を経験されたそうですね。最初は某有名ドリンクのセールスレディになったとか。
就労証明書がないと子どもを保育園に預けられなかったので、まずは託児所が併設されていて、子どもを連れていても働ける仕事を探していたんです。最近は職場に託児所があるという企業も増えているのかなと思うんですけど、当時はかなり限られていた印象でした。
そんななかで、某ドリンクのセールスレディなら、各地域にセンターがあって通いやすくて、託児所に子どもを預けることもできました。当時、私くらいの年齢の人は他に全然いなくて、周りは昔からそのお仕事を続けている年上の方ばかりでしたね。子どもがポンっと入ってきたという感じだったんじゃないかなと思います。
――それからテレアポのお仕事に?
子どもを保育所に預けられるようになったので、次はもう少し時給が高い仕事を探すことにしたんです。それでテレアポの仕事に就きました。
保育所に預けられるようになっても、子どもは小さいうちは体調を崩すことも多いですし、例えば飲食店だったら、急に休まないといけなくなったとき、誰かに代わってもらうことも難しいじゃないですか? でもテレアポは、自分が電話をかけるリストが1週間ごとに決まっていたので、もし自分が急に休まないといけなくなっても、その日電話をかけられないだけで済みます。
もちろんその分お給料は減ってしまいますが、他の仕事に比べて、誰か他の人に迷惑をかけてしまう心配がなかったので、テレアポの仕事を選びました。あとは件数を取れば取るほど、インセンティブが入ってくるシステムだったので、頑張ればお給料が上がるところも魅力的でした。
――石原さんはお喋りが達者なので、アポイントもたくさん取れそうです。
電話をかけると結構キツイ対応をされることもありましたが、私は懲りずにかけていましたね。元々人と話すことが好きだったので、「姉ちゃん、どこ出身なん?」って会話が弾んだりも(笑)。