三井住友カードとビザ・ワールドワイド・ジャパンなど複数の企業が今月末以降、Visaのタッチ決済による改札機通過の実証実験を福岡市地下鉄と西日本鉄道で相次いで実施する。

  • 一体型自動改札機

Visaのタッチ決済は、対応の端末にタッチ決済対応のVisaカードまたはスマートフォンなどをタッチするだけで支払いできるシステム。海外では広く普及しており、アメリカを除く全対面取引の70%がタッチ決済で行われているという。

福岡市地下鉄では、5月31日から実証実験を開始。期間は2023年2月28日までを予定している。一部の駅に交通系ICとタッチ決済の両方が利用できる一体型自動改札機を設置し、手持ちのタッチ決済機能付きカードで利用してもらう。福岡空港駅、東比恵駅、博多駅、祇園駅、中洲川端駅、天神駅、呉服町駅が対象となる。

  • Visaカードでのタッチ決済イメージ

西日本鉄道では、7月15日から実証実験を開始。期間は2023年3月末までを予定している。西鉄福岡(天神)駅と太宰府駅に専用改札機を設置し、薬院駅、大橋駅、西鉄柳川駅に簡易読取機を設置して、タッチ決済機能のあるカードやスマートフォンなど入場時・出場時にかざすことで、改札通過と運賃精算を行う。