京阪電気鉄道は26日、座席指定特別車両として2021年1月31日に営業開始した3000系「プレミアムカー」(3850形)が、2022年の鉄道友の会ローレル賞を受賞したと発表した。同社のローレル賞受賞は6000系(1984年)、3000系(2009年)に続き3回目となる。

  • 3000系「プレミアムカー」の外観

3000系「プレミアムカー」は2021年1月31日に営業開始した座席指定特別車両であり、大阪・淀屋橋駅から京都・出町柳駅まで運行される3000系の全編成(8両編成×6編成)の6号車に組み入れている。2017年8月に導入された8000系「プレミアムカー」のデザインコンセプトと機能を継承しつつ、窓配置と座席配置の最適化で眺望を確保し、前後座席間隔の拡大を実現するなど、利用者の満足度向上のために快適な車内空間を追求した。

両端部の壁とエントランス部のガラス仕切壁の構造を見直し、従来は壁面テーブルまたはインアームテーブルを設置していた座席にも大型テーブルを設置(一部除く)。微粒子イオンで車内の空気を浄化する「ナノイーX」発生装置を搭載している。複層ガラスの層間に液晶ディスプレイを内蔵した「パラサイネージシリーズ 彩ビジョン」を採用した。

  • 3000系「プレミアムカー」の内装

  • 3000系「プレミアムカー」の内装

  • 「プレミアムカー」を連結した3000系

今回の選定にあたり、「時代に呼応した幾多の細やかなサービスを提供してきた京阪特急の系譜を引き継ぎ、通勤・観光のあらゆるシーンにおいて、瀟洒(しょうしゃ)で心地よい移動空間を楽しむことができる、風雅な趣のある車両としての完成度の高さ」と評価されたとのこと。