｢orz｣とは? 意味･読み方･元ネタをご紹介

一時期、多くのSNSやインターネット掲示板で使用されていたネットスラングの｢orz｣。意味や読み方がわからず、曖昧にとらえている方も多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、｢orz｣について意味や読み方を解説します。併せて、元ネタもご紹介するので、意味や読み方をご存知の方もぜひ最後まで読んでみてくださいね。

｢orz｣の意味や元ネタを知ることで、SNSやインターネット掲示板をもっと楽しめるかもしれません。

｢orz｣の意味や読み方、元ネタを知って、SNSやインターネット掲示板をもっと楽しみましょう

｢orz｣の意味･読み方とは?

｢orz｣の意味

｢orz｣とは、残念な気持ちを表すアスキーアートのこと。｢o｣が頭を、｢r｣が上半身が手をついている様子を、｢z｣がひざまずいている足を表しており、がっくりとうなだれている人を横から見た様子を描いています。

がっかりした気持ちや失敗して凹んだ気持ちを表す際に多く用いられますが、人によってはこのアスキーアートの見た目を｢土下座｣と解釈し、｢よろしくお願いいたします｣などの感謝の気持ちや｢申し訳ない｣といったお詫びの気持ちを表現する際に使用されることもあります。

顔文字などと同様に、｢orz｣を使うことで、自分の気持ちをより分かりやすく、コミカルに伝えられます。

アスキーアートとは

アスキーアートは絵に見えるように文字や記号を並べたものであり、顔文字も広義のアスキーアートです。｢orz｣｢(^o^)｣｢:D｣などのように1行のものもあれば、数行に渡ってより複雑な絵を表現するものも存在します。

欧米では｢ASCII(アスキー)｣という文字コードの規格内の文字を使ったものを指し、そのためにアスキーアートと呼ばれました。しかし、日本発祥のものは平仮名や片仮名の混じったものも多くあり、日本以外の環境では作成や表示がうまくなされないケースがあります。

英語で｢ASCII art｣と書くため｢AA｣と略されることも。

｢orz｣の読み方

orzは匿名掲示板を中心に文を介して広がったネットスラングのため、決まった読み方はありません。文中や文末に存在するときも基本的に読み上げませんが、あえて読みたい場合は以下のようにアルファベットの読みをそのまま使います。

オルツ
オアズ
オルズ
オーズ
オーアールゼット
オーアールズィー
失意体前屈

｢orz｣のバリエーション

orzを基本として、バリエーションとなるアスキーアートも作られています。

prz (リーゼントヘアの人物がうなだれている)
or2 (お尻を持ち上げている)
Orz (頭が通常より大きい)
ots (仰向け)
szo (頭を右側にしている)

状況によって使い分けることで、より面白みのある書き込みや投稿ができるでしょう。

｢orz｣は、がっかりした気持ちを表すアスキーアートです

｢orz｣の元ネタ

orzの発祥は2002年、日本のコミュニティサイトだと言われています。

元々は｢＿|￣|○｣というケーブルとケーブルカバーを表していた図でしたが、うなだれて頭を垂れている人のように見えると話題になり、それ以来がっかりした気持ちを表す時に｢＿|￣|○｣が匿名掲示板を中心に使用されるようになりました。

｢＿|￣|○｣が広まるにつれ簡略化され、打ちやすくわかりやすい｢orz｣に変化していき、同時にバリエーションも作られていったと考えられています。

｢orz｣は、ケーブルとケーブルカバーを表した図が元ネタとされています

｢orz｣の使い方･例文

orzは基本的に文中には使わず、文末に絵文字や顔文字の代わりに使用されます。前の文章と合わせることで、残念な気持ちや落胆の気持ちを伝えられるようにするとよいでしょう。

ただし気をつけなくてはいけないのは、｢orz｣を使うのは古くなりつつあるということ。｢orz｣がよく使用されていた匿名掲示板でもピークは2005年となっており、今では書き込み中に｢orz｣を見かけることは珍しくなっています。インターネットの利用歴が長く、自分でも掲示板などに書き込みをしていた人には通じますが、中高生などのあまり古いネット文化に馴染みのない人には｢orzって何のこと?｣と思われてしまう可能性が高いのです。

ネットスラングではありますが、若者言葉ではない点に注意しましょう。