JR西日本は18日、自動運転技術による安全性と輸送品質の向上の実現に向けた技術開発として、北陸新幹線における自動運転実現に向けた開発の取組みを紹介した。

  • 北陸新幹線W7系(2014年6月の報道公開にて撮影)

JR西日本では、将来、新幹線に自動運転を導入することにより、新しい技術と人が協調し、人はその強みを発揮できる仕事に集中することで、安全性と輸送品質の向上をめざしているという。人口減少時代を見据え、新しい技術の活用による生産性の向上を進め、将来にわたって持続可能な鉄道システムの構築をめざすとしている。

現在は自動運転機能の要素技術開発として、新幹線車両を自動で加速・減速させ、定められた位置に停止させる制御装置や、車両に発生した異常を自動的に検知し、安全に停止させるためのシステムの検討を行っている。

  • 自動運転イメージ

今後の計画として、開発中の自動運転機能を検証するため、2022年度から現車を用いた実証実験を実施する。北陸新幹線の白山総合車両所敷地内で、自動運転機能により新幹線車両W7系1編成(12両編成)を走行させ、車両の速度制御(加速・減速)や定位置停止機能の確認を行う。実証実験は運転士が乗務した状態で行われ、車両所敷地内で決められた運転条件にもとづき、自動運転を実施する。