■まだまだ可能性は無限大

――次世代の可能性を感じる結果になったんですね。小嶋さんは今年1月に開設したYouTubeチャンネルで、NMB48の現状をオープンにする動画を公開して、反響を呼びました。さまざまな意見が寄せられることを覚悟した上での動画だったと思うのですが、キャプテンとして今後のグループにどのような展望を見据えていますか?

今のNMB48の問題点が何かを色々考えた時、目標設定ができていなかったんだと私は思っていて。その目標設定からもう一度立て直したいのですが、今はまだ実際にメンバーと話し合いができていないので、今ここでNMB48をどうしていきたいのか具体的なことをお伝えするのは難しくて……。

私が今やっていこうとしているのは、メンバーみんなで話し合いをした上で、成果目標だけではなく、意義目標からしっかりと掲げていって、まずはNMB48をもう一度チームとして変えていくところから始めることです。

その上で、プロデュースのテーマをはっきり決めて、同じ方向を向いて進んでいけるようにしていかないといけない。今はまだ土台作りの段階で、土台が成り立っていないのにどんなに夢を語っていても、近づくことはできないと思うので、もうちょっと時間がかかるかもしれないんですけど、自分の力を注いでグループを変えていきたいです。

――そうした現状で行われる「愛」は、グループにどのように作用しそうですか?

チーム全体で一つのものを作り上げることを考えると、この企画はかなり難しくて、葛藤も正直すごくあるんですよね。今のNMB48にとって、どんな風に影響を与えるんだろう……と。

でもやっぱり、個々のレベル上げはずっとやっていかないといけないものだと思うので、「愛」で自分たちそれぞれのレベル上げをしっかりとして、この戦いで得られるものを精一杯得たいです。この戦いを終えてから、また目を向けていかなきゃいけない部分は考えていきたいと思います。

――では最後に、キャプテンとしての立場は一旦忘れて、小嶋さん個人の今後の目標を教えてください。

アイドルとして自分自身ができることはやり切りたいです。そのために、まだまだアイドルとして研究すべきところも多くあると、「NAMBATTLE2」を通して自分自身を見つめ直すことができました。また、自分のパフォーマンスの面でも少しずつですが、後輩たちに背中を見られる立場にどんどんなってきているので、みんなに刺激を与えられるような人になりたいなと思います。

あとは、私がNMB48の活動の中で何を一番得たのかと言うと、きっと組織を束ねることなんだろうなって。それを生かせるようなことを今後もしていきたいと思うからこそ、NMB48のチーム作りに一生懸命に取り組んで、チーム作りに悩んでいたり、人間関係に悩んでいたりしている方々を手助けできるようになれたらいいなということも考えています。

自分自身やりたいことがまだまだありますし、NMB48もミュージカルへの挑戦も決定するなど、まだまだ可能性は無限大だと感じるので、今は目の前のことを一生懸命頑張っていきたいです。

■プロフィール
小嶋花梨
1999年7月16日生まれ。埼玉県出身。2016年、NMB48の第5期生オーディションに応募し、NMB48劇場の『チームBII「逆上がり」公演』で同グループ第5期研究生のうちの一人として「てっぺんとったんで!」を歌唱し劇場デビュー。翌年、チームNの正式メンバーに昇格した。2018年には、山本彩の後を受けてNMB48の2代目キャプテンに就任した。『おはよう朝日です』(朝日放送)、『スローでイージーなルーティーンで』(関西テレビ)などにも出演中。
■NAMBATTLE2~がむしゃらにならなNMBちゃうやろっ!~
最終イベント「『舞』『運』『J』FINAL」「『愛』開票イベント」が27日に開催。イープラスほかにて各種チケット発売中。公演終了後には、17LIVEのNMB48公式アカウントにて後夜祭配信も実施される。
■ミュージカル『ぐれいてすと な 笑まん』
NMB48と吉本新喜劇がタッグを組んだミュージカルが開催決定。大阪公演が5月14日~22日にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、東京公演が5月26日~29日に明治座で上演される。チケット一般発売は4月9日 10:00〜スタート