舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花 の公開ゲネプロが、18日に東京・明治座で行われた。

舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花

舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花

同作は『刀ステ』と呼ばれるシリーズの最新公演。名立たる刀剣が戦士の姿となった“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案に舞台化し、圧倒的な人気を博している。

「綺伝 いくさ世の徒花」には歌仙兼定(和田琢磨)、山姥切長義(梅津瑞樹)、にっかり青江(佐野真白)、亀甲貞宗(松井勇歩)、獅子王(伊崎龍次郎)、篭手切江(大見拓土)、古今伝授の太刀(塚本凌生)、地蔵行平(星元裕月)と8振りの刀剣男士が登場。また、大友宗麟(三浦浩一)、細川忠興(早乙女じょうじ)、黒田孝高(山浦徹)、高山右近(黒川恭佑)、小西行長(堀田勝)、大村純忠(石原正一)、有馬晴信(船木政秀)、伊東マンショ(松村龍之介)、千々石ミゲル(佐藤永典)、中浦ジュリアン(深澤大河)、原マルティノ(湯本健一)、そして細川ガラシャ(七海ひろき)が、歴史に翻弄される人間たちの物語を繰り広げる。

もともとは2020年6月~8月の上演を予定していた同作だが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、演出を変更することに。講談師が物語を補完し、殺陣の人数を減らして映像と組み合わせるなどの趣向を凝らした「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶 ※”綺伝 いくさ世の徒花”に取り消し線」として上演された。今回ついに本公演としての上演を迎え、迫力増で会場中を刀剣男士が駆け巡る。

東京公演は明治座にて3月19日〜4月3日、福岡公演は福岡サンパレスホテル&ホールにて4月22日〜4月24日、大阪公演は新歌舞伎座にて4月30日〜5月15日。4月3日12時30分・18時、5月15日12時30分・18時(大千秋楽)の公演をそれぞれDMM.COMにてライブ配信し、大千秋楽公演は各地でライブビューイングも行われる。

和田琢磨 コメント

舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花
いよいよ開幕します。2020年の科白劇から約2年、満を持して綺伝の公演をお客様にお届けできることを本当にうれしく思います。
混沌とした時代にこの作品を世に産み出すことに些かの不安と葛藤もありますが、舞台芸術が持つ力を信じて最後までしっかりと役を生き抜きたいと思います。

梅津瑞樹 コメント

科白劇から約2年。
月日が経つのは早いもので、それだけ経っていれば何か色々と変わっていくことも多い気がするのですが、あの時こうなっていたら良いなと思い描いていた様には世間は変わってはいませんでした。
しかし、あれから沢山の舞台に立たせていただいたことで、僕自身はかなり変容しているはずです。いや、していなければならない。
新たな方々も加わったこの座組で、2年越しに再びお送りする慶長熊本。
確実に良い改変がもたらされていることでしょう。今回は改めずだけれど笑
お楽しみに。

佐野真白 コメント

いよいよ、綺伝の幕が上がります。
にっかり青江と真正面から向き合い、一日一日を夢中で過ごした稽古期間でした。無事に今日を迎えることができたこと、安堵の気持ちでいっぱいです。そしてここまで沢山の想いとともに皆で紡いできた物語を、次は僕たちがお届けできることを大変嬉しく思います。
戦い続ける僕たちを、どうか千穐楽まで温かく見守ってください。

松井勇歩 コメント

科白劇を経ての綺伝ということで、個人的には舞台『刀剣乱舞』に2回目の出陣となります。改められていない物語、そして刀ステ本丸の慶長熊本を皆様に届けられることを考えると、今作が初めての出陣に近い気持ちがあります。
約2年の時が経ちましたが気持ちを切らさず、ずっとこの日を待ち望んでいました。
依然として油断はできない状況下ですが大丈夫。"戦い続ける座組"ですから。
遂に幕が開きます。ぼくの持てる全てを綺伝へ。そして亀甲貞宗へ。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。

伊崎龍次郎 コメント

約2年間、この日を待ち望んでいました。
その思いも乗せて第三部隊の元気印として“鵺”と共に縦横無尽に駆け回りたいと思います。
劇場に来る前と出た後で少しでも変化を与えられるよう全力で物語をお届けします。

大見拓土 コメント

科白劇が終わってからも、ずっとずっと篭手切江と作品のことを考え続けてきました。
今回は、その沢山の反省を活かし「後悔しない」ということを一つの目標にして稽古に取り組むことが出来ました。決して満足はしていませんが、現段階のベストは尽くしたつもりです。
幕が上がり、皆様にどう受け入れられていくのか、自分がどう変わっていくのかがすごく楽しみです。
約2年、水を撒き続けた心の種を、舞台上で華と咲かせます。
応援よろしくお願いいたします!

塚本凌生 コメント

ようやく綺伝として皆さんにお届けすることができます。個人的なお話をさせていただきますと前回の科白劇から約2年、古今伝授の太刀という役を忘れた日はありません。そして自分がこの役をやらせていただく意味を、責任を追い求めて稽古に励んで参りました。
そして今日様々な社会問題が飛び交う中で、演劇ができる喜びや感謝を毎公演ぶつけていきたいと思います。
古今伝授の太刀として生きる中で、塚本凌生という役者の生き様を感じていただけますと幸いです。
どうぞ最後までよろしくお願いします。

星元裕月 コメント

ほぼ2年という長い時を経て、再びこの作品に携わらせていただく上で、再びと言ってもやはり、別物。
自分自身の考え方ややり方も、気持ちを新たにお稽古に取り組んで参りました。
「前回より」という言葉ではなく違うものとして触れていきたいですし、この作品が導き出す答えを見つめて行きます。
最後まで何卒よろしくお願いいたします。

七海ひろき コメント

前回の科白劇に引き続き、舞台『刀剣乱舞』の世界で細川ガラシャを演じさせていただけること、嬉しさで胸がいっぱいです。そして今、こうして座組全員で初日を迎えられること、とても幸せに思います。
今回、新キャストの皆さんやアンサンブルの皆さんもいらっしゃるので、2年前の雰囲気とはまた違う、とても新鮮な気持ちで取り組めています。
科白劇では状況的に出来なかった、刀剣男士の殺陣がとてもカッコイイので大注目です!
迷いながらも自分の信念と覚悟をもって生きるガラシャのように、毎公演を皆さんと一緒に進んで行きたいと思います。どうか温かい応援をよろしくお願いします。

あらすじ

西暦2205年。 歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」によって過去への攻撃が始まった。 時の政府は「審神者さにわ」なるものたちに歴史の守護を命じる。 その審神者の物の心を励起れいきする力によって生み出された「刀剣男士とうけんだんし」たちは、さだめられた歴史を守る戦いへと身を投じるのだった。

本丸に、なにものかによりもたらされた入電。 その入電に込められた和歌の意図を汲み取った歌仙兼定は、山姥切長義、篭手切江、にっかり青江、獅子王、亀甲貞宗と共に、慶長元年の熊本へと出陣する。熊本城下町へと到着した刀剣男士はすぐさま異変に気付く。そこは、弾圧を逃れた全国のキリシタンたちが集う地となっていたからだ。異変の原因を調査するため、刀剣男士たちは三方に分かれて行動することとなる。

山姥切長義と亀甲貞宗は、調査の途中でキリシタン大名である大村純忠と有馬晴信に遭遇。篭手切江と獅子王は、同じくキリシタン大名である高山右近と小西行長に遭遇する。

熊本城を眺める場所を訪れた歌仙兼定とにっかり青江は、そこで入電を送った張本人である古今伝授の太刀と出会う。古今伝授の太刀から、この歴史改変の中心にいる人物が、細川ガラシャであることを聞かされる歌仙兼定。そのガラシャは、古今伝授の太刀と共にこの時代の先行調査に訪れていた地蔵行平が、熊本城から連れ出して行方知れずとなっていた。

キリシタン大名たちの総大将である大友宗麟と、軍師・黒田孝高は、ガラシャの行方を追うために宗麟の従者である伊東マンショ、千々石ミゲル、中浦ジュリアン、原マルティノら、天正遣欧少年使節にガラシャの奪還と刀剣男士たちの排除を命じる。

ガラシャを中心にそれぞれの陣営が動き出す。やがて、歴史改変の渦巻く放棄された世界「慶長熊本」にて、歌仙兼定は元主である細川忠興と邂逅する。

一方、情報を得るために敵地での会談に挑む山姥切長義と亀甲貞宗。山姥切長義は、会談に同席した黒田孝高に言い知れぬ不気味さを感じるのだった。

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