井上小公造としては「12月31日、1月1日のハワイの取材に2人で行きたいんです。ハワイの空港で、2人で芸能人を待ち構えたい。芸能人の方も、公造さんと小公造がいたら笑ってくれると思うので(笑)」と、井上氏とのハワイ取材を目標にしている市川だが、「お笑い芸人の枠にとらわれないようなことしたい」と考えている。

「コロナで今までやっていた漫才ができなくなったり、営業がなくなったりして、これから芸人のスタイル変わるのかなと。そのときに人生1回しかないのでやりたいことやろうと思い、地方創生をやったりして。完全に芸人じゃない仕事でもなく、芸人だからこそ、笑いながら楽しくできるというのもあるので、ハイブリッドなことをしていきたい」。

「ハイブリッドなこと」とは、家電好きと地方創成を組み合わせて、市川町でおすすめの最新家電を紹介したり、小公造と家電をハイブリッドして、小公造が家電のすごいところをスクープ的に紹介したり。「今のところスペシャリスト的なところはないですが、いろいろ掛け合わすと市川にしかできないことがあると思うので、そういうことをやっていきたいです」。

コンビとしての目標を尋ねると、「漫才をやっていきたいというのもありますが、M-1チャンピオンなどいろんな人が出てきますし、舞台も限られているのでなかなか漫才する場所がない。僕らは人と接するのが好きなので、市川町も含め、地方の方に喜んでもらえるようなことしたいなと思っています。地方に営業に行った時、おばあちゃんが『年だからなかなか難波まで見に行けない。来てくれて漫才してくれてありがとう』と話しかけてくれて。僕らが出向いて笑いを届けられるようなコンビになれたら」と答え、「実際に訪れて人と人とが接するのが一番いいですが、コロナでまだ厳しいので、YouTubeやオンラインでもどんどん発信して楽しませていきたい」と加えた。

パワフルに活動する市川が大切にしている言葉がある。「今があるのは過去頑張ったから。だから、今頑張らないと未来はない」。

これは、シャンプーハットのてつじとウーマンラッシュアワーの村本大輔の2人から言われた言葉だそうで、「強烈に残っている。違う日に違う人から聞いたので、余計に鮮烈に覚えていて。僕も資格をいろいろとったことが仕事につながったりしていますし、今頑張ることが将来につながると思って日々過ごしています」と、しっかりと胸に刻んでいる。「嫁には『生き急いでいる』って言われますけど(笑)。興味あることは何でもやるようにしています」。