――ドンモモタロウに声を吹き込む「アフレコ」についてはいかがですか?

アフレコは初体験でしたし、とても難しかったです。ドンモモタロウとして『ゼンカイジャー』の第42カイ!「新ヒーローにゃ!おコタの密会!!」に先行登場したんですけれど、そのときの監督が『ドンブラザーズ』第1、2話も手がけられている田崎竜太監督(※田崎監督の「崎」は立つ崎が正式表記)だったんです。最初、過去作品のレッド戦士を意識した僕なりのレッド像で臨んだら、「ぜんぜん違う、論外です」と言われました。あのエピソードで、ドンモモタロウのセリフは短いものも含めて7つしかなかったにも関わらず、収録に3時間半もかけてしまったんです。大変だったというよりも、新人の僕にそれだけの時間をかけてくださった田崎監督に、すごく感謝しています。まだまだアフレコは難しいですが、これから経験を重ねてどんどん乗り越えていけるよう頑張ります。

――ところで、樋口さんが子どものころに好きだった特撮ヒーロー作品には、どんなものがありますか。

『特捜戦隊デカレンジャー』(2004年)が好きで、よくテレビを観ていました。『仮面ライダー響鬼』(2005年)や『仮面ライダーカブト』(2006年)もよく覚えています。『ドンブラザーズ』出演が決まってからは、歴代シリーズで後に有名になった方たち……松坂桃李さんが出ている『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)や志尊淳さんの『烈車戦隊トッキュウジャー』(2014年)も研究のために観ました。

――撮影で初めて変身(アバターチェンジ)をしたときのお気持ちはいかがでしたか?

もう、たまりませんでした! やっとヒーローになれたという思いです。子どものころ、変身アイテムで遊んでいた記憶がよみがえりました。うれしかったなあ。

――撮影現場で、メンバーがそろってアバターチェンジをされると、よりスーパー戦隊ヒーローになった感があるのではないでしょうか。

そこに関しては、『ゼンカイジャー』では第1カイ!でメンバーが全員そろっていませんでしたよね。『ドンブラザーズ』は果たしてどうなるのか、ぜひ第1話のオンエアで確かめてください。

――樋口さん自身のアピールポイントを教えてください。

まっすぐなところですね。いい意味でも悪い意味でも猪突猛進といいますか、こうと決めたらぜったい横道にそれない、ずっと食らいつくのが自分の良いところだと思います!

――では、タロウが子どもたちに人気者になれそうだな、と思うところを教えてください。

「強さ」ではないでしょうか。タロウはもう、めちゃくちゃ強いですからね! 僕も子どものころ『デカレンジャー』が大好きだったのは、なんといっても強くてカッコいいからでした。幼かったのでお話の細かな部分は覚えていないのですが、デカレンジャーの姿は今でも脳裏に焼き付いています。タロウもドンモモタロウも、子どもたちに愛されるキャラクターになってほしいです。

――今後は、タロウとして激しいアクションにも挑まれると思います。アクションはお好きなほうですか。

もともとずっとスポーツしかやってこなかったので、運動神経は良いほうではないかと思っています。すでにアクション部のみなさんから、撮影の合間にバク転のやり方も教わっているので、今後もアクションシーンがあったら挑んでみたいです。

――最後に、いよいよ放送が始まる『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のこういうところを観てほしいという見どころを教えてください。

第1話を観てくださった方は、ぜったいに第2話が観たくなるはずです。僕たちも、早く次の台本を読みたい!とワクワクしています。子どもたちにはドンブラザーズの強くてカッコいいところを応援してほしいですし、ずっとスーパー戦隊シリーズを愛してくださるファンのみなさんには、意外性に満ちた『ドンブラザーズ』のストーリー展開を楽しんでくださるとうれしいです。絶対に面白い「スーパー戦隊」ですので、『ドンブラザーズ』の応援をどうぞよろしくお願いします!!

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